「ルーティン」PERFECT DAYS Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
ルーティン
渋谷区の公衆トイレ清掃員の日常の幸せの話。
目覚ましいらずで早朝目覚め、植木に水をやり身支度整え、缶コーヒーを買って車に乗り込み仕事に出かける男。
そんな男の仕事と帰宅後の日課、そして休日の過ごし方をみせるだけの作品…かと思ったら、そんな日々の繰り返しの中にも様々な突発的な変化があって、それも含めて日々を楽しんでいる様にみえる主人公。
詳しくは示されないけれど、どうやら窮屈な人生を嫌い踏切りを超えて来た主人公が、生真面目さを全開にしつつも気楽で思うままに生きているということですね。
大きな波はないけれど終始素朴な幸せを謳歌している様子の主人公がとても良かった。
実は私もめんどくさい公務員生活を辞めて海外に行くことを決めたので、平山の心境に近いものが、実はあります。
こんなにボーっとしたの、人生で初めてかもですwww
みかずきです
本年も宜しくお願いします
平山は、過去の柵を捨てて清貧生活をしていますが、
彼の表情には、達観しているというか開放感がありました。
中盤で、姪と母親が登場して、彼の過去が少し見えます。
かなり経済的に裕福だったこと、父親と壮絶な確執があったと推察できます。彼は、特に人間関係の柵を捨てて開放されたと感じました。
だから、過去の二の舞にならないように人間関係に距離を置きます。
しかし、それでも、相棒は勝手に辞めるし、馴染みのスナックのママのところにも元夫が現れ、平山の心は乱れます。怒ります。ルーティンを破って沢山の酒を飲み、煙草も吸います。
平山のルーティンは、人間関係が穏やかで、順調であることが前提ですが、そういう状況は多くはありません。我々の生活も同様です。人間社会で生きている以上、当然です。
平山の清貧生活がDAYSではなくLIFEになるためには、人間関係に距離を置くのではなく、人間関係としっかり向き合わないとダメだと思います。難しいことですが。
人間社会の中で、人は人との繋がり、絆を糧にして生きていくものだと思います。あくまで経験に基づいた私見ですが。
では、また共感作で。
ー以上ー
共感&コメントありがとうございます。
年寄りは早起きがちですが、疲れる仕事でしょうに・・持ち物を玄関前に順に並べてあるのも年配者あるあるですね。
バンの後部に道具が揃ってるのが、グラントリノの様、サンダーバード2号の様。
いやいや謝らないで下さい(笑)
完全にルーティンしか出てこなかったですよね(笑)
トークトゥミーの共感した後、チラッとBacchusさんのレビュー覗いたら、あっ!と思って(笑)
こんにちは!
本作観てる時からタイトル「ルーティン」だな!と思ってレビュー見たら被ってたので変えました(笑)
Bacchusさん珍しく☆4!
刺さったんですね!私も楽しめました。
自販機ポンコツ音でしたね!あと気になったのは、トイレ掃除の最初のゴミ回収を素手でやってたことです。危ないものとかあって手を怪我しないか心配しました。洗剤使ってガッツリ磨き掃除はゴム(?)手袋で安心しました