「迂回はあるも、雰囲気いいです。」メイ・ディセンバー ゆれる真実 時示郎さんの映画レビュー(感想・評価)
迂回はあるも、雰囲気いいです。
ネット配信の映画を観ていると、たわいないストーリーでも実はよく我々の生活を活写しているな、そんな気分になることが度々あります。さて、この本篇のテーマは何か考えましたが、熱中時代や金八先生って理想の教師を描きますよね。こちらは多少問題有気な教師を映画化するお話です。教師は女優にスキャンダルの正当化を働きかける。女優はモデリングを繰返すうちに教師のしたたかな支配欲に気付く。児童性愛とウーマンリブが天秤にかかりますが、映像の先生と現実の先生、生徒にとって有益なのはどちらか、これは議論の余地があるようにも思えました。教育には実績と共感の双方が必要なのかも知れません。
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