「翔んで火に入る夏の虫 おびき寄せられたエリザベスの巻」メイ・ディセンバー ゆれる真実 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
翔んで火に入る夏の虫 おびき寄せられたエリザベスの巻
メイ·ディセンバー事件。
あちらでは有名な事件らしいが、ちっとも知らないこちらとしては「中学聖日記」の熟女版を想像し、楽しみにして初日のレイト・ショー。しかも日をまたいで終わったのが午前様。
最高齢初日観客賞くださいよ💢
裁判シーンなし。
36歳と13歳の濡れ場もなし。
肩透かしをくらった。
少年の前で女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン)がじらすようにヘビをなでなでする撮りなおしテイクシーンで突然幕。
レオンは今から思うととても不適切な映画だと語ったナタリーポートマンが未成年との不適切な関係を結ぶ23歳差の女性の映画に出てるのはどうゆうつもりなんだろうか?と興味深く鑑賞。
少なくとも中学生以上の想像力と知識、それ以上の人生経験が必要と思われるR15+作品。
ジュリアン・ムーアは相変わらずキレイなんだけど、ナタリーポートマンはわざとくすんだお化粧で、えー?これがあのナタリーポートマン?ってずっと思ってましたが、ポスターにもなっているあの二人のお化粧の場面にもグレイシーの生物としての生き残りをかけた戦略が隠されているようです。つまり、エリザベスを自分に擬態させて、ジョーとの関係を保つみたいな。
いくら役作りのためだと言っても、他人の家庭にダラダラと居座り、ペットショップのバックヤードでオナったりする。図々しい変な女のエリザベス·····
一家は嫌がらせを受けるたびにあちこち引っ越して、やっと事件から20年もたった。そっとしてほしいと思うのだが、なぜかエリザベスを歓迎しもてなす。
あとで生まれた二卵性双生児の弟と妹が高校を卒業するセプテンバー。父兄参観でも散々いじられてきたに決まってるのに、なぜかとてもあかるい子どもたち。
獄中出産の長女はひねくれものだったが。
学校の先生と生徒かと思っていたのに、出会いはペットショップのアルバイト同士?だから、あのエンディング?
ウワバミ女がカエル君を丸呑み?
ヘビ君の太さも中途半端じゃない?
続きが見たいのにこれでオシマイ?
しつこいぐらい繰り返されるいかにもなホラー調の音楽もちょっとフザケてる💢
ナタリーポートマンの長ゼリフの練習場面はさすが。しかし、ラストがねぇ。いけませんね。おちょくられた感じをどうしても受ける。
早熟男子とオクテの女教師の純愛を期待したのに、爬虫類専門ペットショップで出会った変態カップル?
喘息のネブライザーの使い方がわからないふりをしてエリザベスがジョーを誘惑し、連れ込んでイタしちゃう場面ですが、アレが30センチないと届かないような腰がひけてるような妙な合体シーン。
ジョーが大事にブリーディングしていた蝶。なんとかマダラとかなんとかタテハだと思って、検索したら、判りました🤩マダラチョウの仲間。
オレンジ色の鮮やかなオオカバマダラです。
毒蝶。
体内にアルカロイドを溜め込んでいる。一度捕食したものは二度と食べないように。しかもオスはしっぽの交接器のそばにヘアペンシルというフェロモンを出す毛のはえた突起物を隠し持っている。
つまり、ジョーはメスをおびき寄せるプロであるマダラチョウを可愛がっていることから察するに、元·性被害者、年下のいい夫、いい父親を装った(擬態した)毒虫、エイリアンなのかもしれません。
息子から勧められた大麻タバコを吸って、咳き込むのも、真面目ないい人を演じたのかと。
ジョー役の男優の名前覚えておきましょう。チャールズ·メルトン。アラスカ州出身の韓国人とアメリカ人のハーフ。
ワイルド・スピードTOKYOドリフトに出てそうな感じでした。
オオカバマダラは長距離を集団で移動(渡り)をする蝶で、君子の蝶(Monarch butterfly)とも呼ばれる。それは王子時代はオランダ総督だったイングランド国王ウィリアムⅢ世がオランジェ(オラニエ)公だったことからオレンジ色の羽をもつこの蝶を君子の蝶と呼ぶようになったもの。エリザベス(ナタリー・ポートマン)は彼を釣り上げた気になっていたと思うが、彼の出すフェロモンに逆らえなかった。ジョーは大人しそうに見えて、己のDNAを注入拡散するスーパー遺伝子に操られる憐れなエイリアンなのかもしれませんな😎