劇場公開日 2024年7月12日

「第三者が取材する形にしたのは正解なのかも」メイ・ディセンバー ゆれる真実 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5第三者が取材する形にしたのは正解なのかも

2024年7月15日
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鑑賞方法:映画館

23年前、当時36歳の女性グレイシーは、23歳年下の13歳の少年ジョーと恋に落ち、その2人の関係はジョーが13歳だったため大スキャンダルとなった。グレイシーは未成年と性的関係をもったことで罪に問われて服役し、獄中でジョーとの間にできた子どもを出産し、出所後に2人は結婚した。それから20年以上の月日が流れ、いまだ嫌がらせを受けることがあっても、幸せに過ごすグレイシーとジョーだった。そんな2人を題材にした映画が製作されることになり、グレイシー役を演じるハリウッド女優のエリザベスが、役作りのリサーチのために彼らのところにやってきた。エリザベスの執拗な観察と質問により、夫婦は自らの過去とあらためて向き合うことになり、同時に役になり切ろうとするエリザベスも夫婦の深い沼へはまっていく、という話。

アメリカで1996年に実際に起こった事件を基にしているとのことで、知らなかったから衝撃を受けた。メイ・ディセンバーとは、直訳だと5月12月なんだけど、親子ほど歳が離れたカップルを意味する言葉らしい。
女優のエリザベスが第三者として妻グレイシーに質問する、という形を取ったのは、それだけグレイシーの考えてる事が理解出来ないからだろうと思った。
自分の子供と同級生の子を運命の人、なんて思う神経がわからない。
実際の事件の妻は亡くなったようだが、夫はまだ41歳で生存しているため、彼のプライバシーも考慮する必要があるだろうし。
衝撃的な事件があったのだと知れたのは良かったが、描くのも理解するのもなかなか難しいと思った。
エリザベス役のナタリー・ポートマンは年齢重ねても変わらず美しかったし、演技は素晴らしかった。

りあの