「期待度◎鑑賞後の満足度○ 19世紀後半フランス屈指の美食家のレシピ(設計図)を完璧に具現化する料理人は彼にとってどういう存在だったのか。ラストの“Merci ”という台詞に全てが込められている。」ポトフ 美食家と料理人 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度◎鑑賞後の満足度○ 19世紀後半フランス屈指の美食家のレシピ(設計図)を完璧に具現化する料理人は彼にとってどういう存在だったのか。ラストの“Merci ”という台詞に全てが込められている。
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①フランスの「美味しんぼ」か、海原雄山か、ってな感じ。
②一つのスープを作るのにあれだけの下ごしらえ。面倒臭がり屋の私にしてみれば気が遠くなるような作業です。
③料理のレシピを考え出す者と、それを完璧に(美味しい料理として)形にする者。
お互いに料理に対する情熱が桁違いであり、お互いを信頼していないと20年も一緒にやってられないでしょう。
④二人の共同創作の結晶となる筈だった「ポトフ」。果たしてどんな「ポトフ」になっていたでしょうか。
⑤淡々とした描写が続くなか、ドダンがウージェニの為に料理するディナーのデザート(結婚指輪がさりげなく隠されていた)の洋梨のコンポート(?)の形と、ディナーの後ウージェニを部屋を訪れたドダンに背を向けてベッドに横たわるウージェニの姿態とが同じシーンがとてもセクシーだ。
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