劇場公開日 2024年2月23日

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「ザンドラがサンドラ」落下の解剖学 naokiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ザンドラがサンドラ

2025年3月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

この映画は公開時は題名の意味が分からず観に行きませんでした。その後観に行くきっかけとなったのが「関心領域」に収容所長の妻ヘートヴィヒ役を演じていたザンドラ・ヒューラーに興味を持ったからです。役柄では夫の出世しか興味が無く外の世界は見ようとしないし,収容所から持ち込まれた毛皮を躊躇なく試着する。
とても共感できないキャラなのですが、
「落下の解剖学」では、どんな役柄なのか気になりました。完全犯罪を目論む悪い妻・・・
なのかな?
ザンドラ・ヒューラーはベストセラー作家
サンドラの役で夫サミュエル殺しの疑いをかけられる・・・法廷での証言シーンがメインで
回想シーンで亡くなった夫とのやりとりが再現されますが、それはどこまで真実なのか?
サンドラの弁護を任される知り合いの
ヴァンサンとの微妙な距離感。
とりあえず話は長いです。
たまたま音響の良い映画館だったせいか
TVでは没入できない世界を体感できました。
OPも良かったしショパンの前奏曲が、こんなに染み入るなんて・・・たまに挿入される息子ダニエルの弾くピアノが、いい感じです。
母親サンドラと、さりげなく連弾するシーンもあります。彼は視覚障害らしいが全く見えない訳では無いのかな?第一発見者でもあるから。
スヌープ役のワンちゃんは名演技ですね、途中ヒヤヒヤするシーンがありましたが。
物語はサンドラ目線で語られます。こちらの役の方がリアルに作られており観てる方も彼女と同化していきます。
そして判決は観てのお楽しみです・・・🤫

naoki
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