「難しい風味の雰囲気サスペンス」落下の解剖学 uruさんの映画レビュー(感想・評価)
難しい風味の雰囲気サスペンス
サスペンスとはなんぞや。
その意味を調べてみたところ、元は“宙ぶらりん”を意味し、転じて不安や緊張を抱いた心理を描く作品との事。分かりやすく言うと、ハラハラドキドキが続くって事らしい。
で、これはサスペンスかと言うとちょっと違う。
強いて言うならそう、夫婦喧嘩の成れの果てに起きた事件の、裁判傍聴日記。
誰が殺したのかの真相解明はどこか遠くにうっちゃられ、珍しくもない夫婦の真実の姿を延々と暴露する謎の弁論大会。
みんな小難しい顔して小難しいこと言いながら、大して中身あること言ってない。
何か大事な真実が隠されているのでは?!と思わせて、全然無い。ただ夫婦仲が良くなかった。それだけ。でもそれも、最初からだいぶ分かってました。だからそんな勿体ぶらなくても…。
フランス語と俳優の眉間の皺と法廷の雰囲気に包まれた、雰囲気産業映画だった。
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