「負の連鎖を断ち切る唯一の方法」Four Daughters フォー・ドーターズ Kさんの映画レビュー(感想・評価)
負の連鎖を断ち切る唯一の方法
長女と次女が過激派組織ISへ参加。
残されたのは母親と三女、四女。
役者の助けを借りながら対話し、真実と演出が交錯。
過去を振り返える新しいドキュメンタリー。
そこには国、政治、宗教、価値観などが
絡み合っていました。
母から子への呪縛がかなり強烈。
「狼の餌食になった」
「私の人生に男が入ってきた」
「逃れるために選んだのが信仰の道しかなかった」
「女の体は夫一人のもの」
「私の体は私のものでしかありえない」
「私達はアバズレと言われる。
男の役者は何をしても何も言われないのに」
「父親は性行為を通じて私の誕生に貢献してくれただけ」
数々の言葉が記憶に残っています。
また、男性の登場人物は全て一人の男性の役者が演じているのも印象的。
家族の喪失と葛藤が最初から最後まで
ダイレクトに伝わってきました。
今までにない形式のドキュメンタリーなので、
退屈してしまう人と没入できる人に分かれそう。
コメントする