「単純なドキュメンタリーとか再現ドラマとかではないのが─」Four Daughters フォー・ドーターズ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
単純なドキュメンタリーとか再現ドラマとかではないのが─
単なるドキュメントとか再現ドラマではなく、役者との絡み合いや対話などで過去から現在の出来事を伝えようとしている試みに、かなり引かれるものがあったし、実際に冒頭からもう泣きそうになったのですが、思えばそこが自分のMAXだったような・・・
リアルな人物が役者に対して要求や演出めいたものを助言したりと、なかなか面白いところはあるのですが、スクリーンの中も外も、感情が変に煽られるような印象がして、事実関係がしっかりと捉えることができず、途中から見るのがなんだかイヤになってしまいました。
家族の悲しみはあるのでしょうけど、現状、誰にも非など感じられず、悲劇的な状況であったことは間違いないけれど、それぞれが行き着いているところは至極妥当だとしか思えず、状況の打破とか理不尽なところはそれほど感じなかったので、さらりと悲しい人生を垣間見ただけでした。別にそれはそれでいいと思うし、独特の手法で見るべき価値は十分あるとは感じるものの、個人的にどうもこの悲壮な雰囲気の部分は受け入れがたかったです。
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