「(オンライン試写会は内容に関係せずネタバレ扱い)現在の事情を扱っている点は評価できる」Four Daughters フォー・ドーターズ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(オンライン試写会は内容に関係せずネタバレ扱い)現在の事情を扱っている点は評価できる
今年71本目(合計1,613本目/今月(2025年3月度)5本目)。
いわゆるイスラム国の抗争はご存じと思いますが、少し離れたチェジニアという国からその抗争に参加したいという2人の少女の決断と、その決断を肯定も否定もせず見守る家族を描くストーリーです。
映画自体は完全なフィクションになりますが、このイスラム国の抗争において多少離れた国(チェジニアを含む)から志願兵が集まったのも事実で、チェジニアで女性(16~17歳の女性)が参加したかについては確固たる証拠はないものの、実際に志願兵がいたであろうことは推知可能ですし、イスラム国の抗争については史実になるので、フィクションものとドキュメンタリーものの境目(やや後者の割合が高いか)というところだろうと思います。
日本ではくしくもロシアによるウクライナ進行がはじまって、イスラム国の抗争等はほとんど報じられることがなくなってしまったところ、それでもそのようなことは現在進行形でも起こっているわけであって、ニュース(NHKしかりYahooのニュースしかり)で取り上げられなく「なった」(が、抗争としては依然存在する)こうした「過去の少し前の実際の事件」について再度アンテナを張りなおす良い機会になりました。
完全な「ドキュメンタリー映画」ではないものの、映画館で一般的に流される映画で「ここで笑って」というようなシーンもないので、典型的に見る方が限られてくる映画ではありましょうが、正規の公開日にこうした「硬めの内容を扱う映画」を入れてもよいのでは、といったところです。
採点に関して特段気になった点までないのでフルスコアにしています。
当日の公開日にはおすすめな一本ですが、どうでしょうか?