「死角」関心領域 Eijiさんの映画レビュー(感想・評価)
死角
人間の五感は優れていると言いますが、私たちが関心をもって見ているものはかなり限られているんだろうな、と改めて考えさせられました。
ましてカメラを通して記録された歴史的記録映像、ドキュメンタリーから見て取れるものはごく一部なんでしょうね。
登場する家族も、家の隣で起きていることばかりか、家のなかのことも無関係であるかのように見えました。そこも、モデルになった実在の家族も実際は、隣で起きていたことをもう少し気にしていた可能性もあるよな、と期待してみたくもなりました(目や耳は塞げても匂いは避けられなかった気がしますし)。
関心すら寄せられていないもの、関心を持っていながら目を向けられていないものも多いですが、見えているのに無関心というのが危ういものをもたらすんだと実感させられました。
とはいえ、リンゴを配ってみるような想像力や行動力を持つことは難しいですね。
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