「鑑賞というより体験でした」関心領域 yopidaさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞というより体験でした
音の効果が、すごい。
ぜひ映画館で、と言われていた理由がわかった。
「映画を観ている」という感覚よりも、音と映像の現代美術、インスタレーションを体験している、というような感覚でした。
うん、体験。
音でほとんどを物語ってる。すごい。
少しでも気になっている人は、ぜひ映画館で。
あぁ異様。
全く何の説明もなく、なんだか意味深なシーンが淡々と進んでいく。
史実を深くは知らず、前情報もほぼ入れずに観たので「え、どゆこと…!?」がひたすら続く。
あぁ脳みそが。
普段使っていない部分がフル回転。
何とも言えない感覚のまま、帰宅してもなお消化しきれず。
これから史実を調べたり公式情報見たり、他の方のレビューを読んだりして身体に落とし込んでいきたいと思います。
という、「知りたい」を引き出しているというだけでも意味がある映画なのでは、と思います。
こんなことが、本当に実際にあったことなのかと、なんて異様なんだ、なぜそんな平気でいられるんだ、と一生かかっても理解しがたい人たち。これは過去のことだけど、今現在の世界で起こっていることも。
「関心領域」という邦題にしたのは素晴らしいなと感じました。きっと英語のタイトルや他の訳では軽くなってしまう。
コメントする