劇場公開日 2024年5月24日

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「かなりしんどかった」関心領域 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0かなりしんどかった

2024年6月1日
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鑑賞方法:映画館

人類にとって絶対に風化させてはいけない重要な負の遺産をこういう形で残すのはとてもい有意義なことだとは思います

が、当然ながら相当に気分が悪くなるし、二度と観ようとは思わない作品でもありました

アカデミー賞で音響賞を受賞した“音”がキーワードの作品ということで、かなり集中して聴いていましたが、たしかに平和な日常を過ごす家族の生活が淡々と描かれ、そのバックで銃声や悲鳴、焼却炉のゴーゴーいう音とかがひたすら流れてはいるものの、言うほどのインパクトは感じられず、直ぐに気にならなくなって、予想を超えてはきませんでした
しかし・・・これがジョナサン・グレイザー監督の術中にまんまとハマってしまったということに後で気づきました
この異常な状況に慣れてしまうとか、大して何とも思わなくなるところが“あなたも“ナチスとかわらないんだよ”と鉄槌を打たれてるということなんですよね、自分でもとても怖くなりました
「人間って・・・」ということですね

そしてキャスティング、メインキャストの「落下の解剖学」で全く自分と合わなかったザンドラ・ヒュラーさん、やっぱり本作でもダメだった
今回もヒステリックで気難しい役ですが、見た目そのままの印象、ある意味本人的にはしっかり役にハマってて成功しているんでしょうが、見た目も雰囲気も生理的に受け付けられず、それも相まってメチャクチャしんどい105分でした
特に彼女の役の話ですが、恐らくユダヤ人であろう女中の若い女性に「お前を焼いて、灰を家族にかける」とか平然と言うところなど、ホントに嫌な役が完璧に合ってて、心から嫌な人だなあと、ホントに早く終わってほしかったです

あと、意味がわからない、気になった描写がいくつかありました
・ナイトビジョンモードで撮ったような映像のくだり
・画面が真っ赤になるところの意味

賞レースで話題だったから観たけど・・・というところですね

Jett