「読み取る意気込みを持って鑑賞を」関心領域 Annexさんの映画レビュー(感想・評価)
読み取る意気込みを持って鑑賞を
真正面からアウシュビッツの悲惨さを描くのではなく、映画を観ている人間と映画の向こう側の人間の感覚・感性のギャップという体験を価値にしている映画。
こうだからこうなんだよという分かりやすいメッセージではなく、ギャップの体験を通して自分なりの感想を抱いてくださいというもの。手法としては現代アートに近い。
あらすじを見て、壁の向こう側の悲惨さと手前の平和を描く中で手前の人間の無関心を怖がるような映画かと思ったが、実際はもうちょっと深かった。
コンセプトを理解してから観た方が良かったかもしれない。
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