「長い余韻」関心領域 まあささんの映画レビュー(感想・評価)
長い余韻
鑑賞中は淡々と外国のホームドラマを観ている感覚だが、気が抜けないと思わせる何かがスクリーンの中に常にあった。
観終わった直後は、消化しきれない部分もある中、何か重いものを託された感じ。
今までない余韻があり、鑑賞翌日も頭の中に託された重いものが残っていて、自宅の塀を隔てた向こうに同じ施設があったら自分はどうするとつい想像してしまう。
少しだけ自分の想像範囲(関心領域)が広がったような気がする。
但し、関心領域を広げることによる副作用もあるのでは…あまりにも共感しすぎることは自分自身を知らず知らずに傷つけることになるかもしれない。現代社会では時として適度な鈍感力も必要なのではと思う。
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