「鑑賞動機:音響賞9割、とてもイヤな話らしい1割」関心領域 なおさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞動機:音響賞9割、とてもイヤな話らしい1割
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あらすじだけみると、そんな音響に特徴出せるような話に思えない。それにもかかわらずオスカー取ってるということは、よっぽど何かやらかしているのでは。ということで通常座らない劇場中心付近で『クワイアット・プレイス Day 1』の予告を見つつ、無音待機。
最初からそれ? 真っ黒な画面は誰か(死体とか)の視点かと身構えたが、「よーく聞いててね」ということなのね。
通常場面ではBGMはほぼ無いので、一家の団欒の裏であんな音こんな音がよく聞こえる。そしてそれがすでに環境音のようになっていて、むしろここにいたいとさえ思うようになっていること、その事が恐ろしい。母親は耐えられなくなって出ていった…ということか。
映像は、配置された固定カメラを切り替えるような場面が多い。基本的に一家の日常なのでのどか(おい)で単調にも思える。そんな日常風景として服(下着?)やブーツや歯やリンゴやお金や川の変色とか、意味がわかると怖いネタが大量に投入されてて、集中して観るほどダメージを受けるという。最後の現代場面の靴でダメ押しされる。
ああ、この人『落下の解剖学』の人だった。
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