ヴァチカンのエクソシストのレビュー・感想・評価
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スクーターで移動する神父(ラッセル・クロウ)のビジュアルは好き
大画面で視聴。
カメラワークは好みだけど迫力不足。
ヴァチカンが関係している内容ではあるし、悪魔がヴァチカンの協会権力を潰したがっているというのも良い。
神父同士の会話で、悪魔の存在が有り難いというような意味の台詞があり面白い。
ラッセル・クロウが扮する神父の似合わなさというか胡散臭さが個性的で味わい深くて嫌いじゃない。スクーターに乗ってる姿はキャラ立ちしていて良い。
しかし、画面が暗いシーンは眠くなった。
人に憑依する悪魔の設定そのものに限界を感じる。
悪魔が喋りすぎて怖くないし、ヴァチカンにも行けず十字架に弱すぎて寧ろ可哀そう。
ラッセル・クロウ、器用ですね
起こることは、だいたい「エクソシスト」で見たようなものなので、それほど怖くはなく、むしろ「はいはい、なるほど」と思うくらいでしたが、最後の方で、祓魔師自身が憑依されたときに、これってもしかして後味悪い感じで終わるのか!?という気がしてしまった。マリア様が登場したり、観客を翻弄する仕掛けにはまってしまって、あんなに酷い病状だった教皇がすっかり回復したのを見て、おかしい、まだ何かあるぞと思った。・・・まんまとやられましたね。
バディ・エクソシストvs悪魔
別に『エクソシスト』を見たからという訳ではないが、こちらは別の“エクソシスト映画”。
カトリック教の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕え、生涯に数万回の悪魔祓いを行った主席悪魔祓い師(チーフ・エクソシスト)、ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録を映画化。
神父は実在の人物。2023年に死去。回顧録なので実話が基。相当脚色はされているだろうが。
こういう“エクソシスト映画”って実話ベースが多い。金字塔の『エクソシスト』然り。
悪魔との壮絶な闘い。
嘘か真か。多くの記録も残され、あからさまに嘘とは言い難いし、かと言ってにわかに信じ難い。
しかし、それがまた興味惹かれる理由。人知を越えたもの、信じ難いものを覗いてみたい…。
本作はそんなに深淵なものではなく。いい意味でB級エンタメ・ホラー。
氾濫する“エクソシスト映画”の類いの一つだが、『~信じる者』なんかよりはずっと面白かった。
話もオーソドックス。悪魔に憑かれた少年。
教皇の命で、アモルト神父が悪魔祓いに当たる。
アモルト神父役にラッセル・クロウ。厳つい顔と体格で悪魔より怖いんじゃね?…というのはさておき、そこは演技巧者。教会から問題児とされているアウトローな感じはぴったり。でも、ラジー賞ノミネート…。
若い神父のトマースが補佐役。ベテランと新人神父コンビのバディ・ムービーな赴き。
悪魔と対するにはその悪魔が何者か知らなければならない。
調べると浮かび上がってくる、中世時代に舞台の修道院であった事…。教会やある悪魔祓い師や歴史の闇…。恐ろしい陰謀…。謎解きサスペンス風。
そして明らかになった悪魔の正体は、予想だにしなかったヤベー奴。“地獄の魔王”とも言われるアスモデウス…!
対する為、アモルト神父らは各々の罪を告解。
アモルト神父が抱える罪…。
トマース神父が抱える罪…。
付け入る隙=心の弱さを見せてはならない。
そして遂に、悪魔との壮絶な闘いが幕を開ける…。
クライマックスは大音響のもはやアクション。
真面目にやってこれだったらアレだけど、割り切った無難な面白さ。畳み掛ける終盤は痛快でもあった。
本当に『~信じる者』なんかより遥かにマシ。寧ろこちらの方が正統続編でよくね?
悪魔が宿るとされる場所はまだまだ世界各地に。
バディ・エクソシストの“次”も匂わす。
悪魔ども、我が信仰心尽きぬまで、地獄の果てまでも…!
数はそれほど観ていないが昔からコレ系の映画は大好き。教会が敗北する...
数はそれほど観ていないが昔からコレ系の映画は大好き。教会が敗北するような結末にはならないはずと確信して観ていたつもりだったが終盤の展開はやっぱりハラハラしたし勝利後もドンデン返しが有るのではとドキドキしていた。
取り憑かれた人が天井に張り付いて移動するのは定番になってますね。
ただただラッセル・クロウがかっこいい
悪魔祓いの話としては王道で、最初から精神疾患や憑依ではない医学的見地を挟んでくるあたり少し現代的。
ただただラッセル・クロウ扮する神父が渋くてハードボイルドでかっこいい。アンバランスなスクーターすら装束とグラサン&ハットと相まってとてもよき。
後暗い歴史の闇(ヴァチカンの黒歴史)が出てくるわ、地獄の王アスモデウス、複数憑依に念力もある割に、特に名前バレ以外信仰心のみでつっきり最後が薄い。グラフィックがすごくてホラーとしては完成してるけど、相棒も特に成長する要素ないのに強くなってて草。
すぱっとさくっと「エクソシスト」を楽しみたい人にはおすすめ!
怖くない
ホラーは基本見ないし、ゾンビとかも苦手だがこれは全然平気だった。
こういう世界観が好きな人への作品。
雰囲気がある建物や背景でそういうの好き。
子供の演技がすごい。
ラッセル・クロウの顔が見どころ。
エクソシストや悪魔について考えてしまうと楽しめない。まず受け入れてみる。
頭を空にする。疑問を持たない。
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メンインブラックを見たくなった。
ヴァチカンの闇
ヴァチカンがひた隠しにしてきた壮大な闇により…というのが最大のテーマだった。
序盤のエクソシズムの生贄の動物をみたときにどんなリアクションをするのか、悪魔に憑依されているのか、はたまた精神病なのかを見極めるためのショック療法からの、依頼を受けた教会で待ち受けた少年の変わり果てた姿を見て、悪魔の仕業だと解り悪魔が何なのかを探る。
地下に眠る大量のガスの正体も、この教会が隠してきた闇も明らかになるのだが、やはり悪魔よりヒューマンホラーのほうが勝ったなあという印象。やはり生きている人間のほうが怖い。
こういうのもっとちょうだい!
めちゃくちゃ王道なゴシックホラーです!
好きな人はめちゃくちゃ好きだけどもう見飽きたとか、お約束の展開であることは否めないかも……🥺
私はこういったジャンルの映画が大好きなのですごく楽しめました✌️☺️
最近は悪魔の側が勝つ作品とか、ハッピーなのかバットなのか分からないラストの映画が多いなと感じていたので、こういうスパッとわかりやすい終わり方はやっぱりいいなと思いました。元になった本も読んでみたいです!
しかしラッセル・クロウの強者感ヤバすぎでしたね……あんなん絶対負けへんやん……絶対勝つやん……という絶対的な安心感に終始包まれていました🫶
有限性への乞い
The Pope's Exorcist
幸か不幸か、これまでは大きな機会に出会わなかったが、人柄なのか、そこには信頼のようなものが既に存在していた。
本物の悪はたったの2%で、一方でその対峙には、生命の危機への覚悟を要する。かつ残りの98%にもアフターケアを求める、その世界へ飛び込めるか?
プロフェッショナルさ、(悪の対比としての)人の有限性への思いが募る
職人としてのエクソシスト
エクソシスト映画をはじめてまともに観た。最終日最終で満席に近く。コミカルな部分もあるが不真面目ではなく、淡々と追い出し作業に励んでいた。吹き飛ばされるシーンが迫力あり。とりつかれた少年は上手かった。
実在した神父と悪魔の壮絶なバトル
ヴァチカンと言う伏魔殿で実在したアモルト神父の悪魔祓いを
壮大なスケールで描く。
実在したチーフ・エキソシストであるガブリエル・アモルト神父を
ラッセル・クロウが重厚かつ親しみやすいキャラで現実味たっぷりに
演じました。
この1987年7月。
スペインのサン・セバスチャン修道院が舞台です。
夫の遺産である修道院を修復して高く売りたいジュリアは娘のエイミーと
息子のヘンリーを連れて訪れます。
ヘンリーは父親の死んだ交通事故に同乗していたことから心を閉ざして
口を聞かなくなっています。
しかし修道院内に入りベッドに横たわると突然、表情が急変して
悪態を突き始めます。
これは悪魔が憑依したと疑い、そして呼ばれたのがアモルト神父。
ガブリエル・アモルト神父はなんとローマからスペインまでスクーターを
飛ばして現れるのです。
そのサン・セバスチャン修道院は恐ろしい悪魔の棲む曰く付きの
修道院でした。
助手の若手・トーマス神父の助けを借りる様子はバディものの悪魔祓い
エンターテイメントあるいはMCUのスーパー・ヒーロー映画のように、
闘いは壮絶を極めます。
紀元前に遡る宗教裁判そして堕天使200人の降臨。
そして修道院の地下に広がるカタコンベ(地下墓地)
通路には骸骨がうず高く積み上げられて、さながら悪魔の棲む異空間。
そして最強・最悪の悪魔・アルモデウス(地獄の魔王)との決死の対決が
始まるのでした。
ヴァチカンに正式な悪魔祓いの職を持つ神父が存在する。
そのことも驚きでした。
ローマ教皇(=法王=フランコ・ネロ)からも直々に頼まれて
ヴァチカンの威信を賭けた悪魔との正式な闘いでした。
ローマ教皇でさえ床に臥して「血を吐く」ほどの悪霊の強さ。
憑依された幼い少年・ヘンリーは瀕死で一刻を争います。
ラッセル・クロウが久々に格好良かったです。
己の身を捨てて悪魔と対峙して闘う勇者のようでした。
サン・セバスチャン修道院の地下牢が怖かったです。
地獄の魔王・アルモデスに取り憑かれてミイラにされた過去の神父の
磔の姿・・・神父さえ生贄にされた過去。
おどろおどろしくてキリスト教そしてバチカンの暗部を見せ付けて
「悪魔の実在」を信じているキリスト教徒たちが今も存在している
のでしょうね。
ガブリエル・アモルト神父が人間的で飄々としていること。
そして天寿を全うされて91歳の長寿だったことにホッとしました。
アモルト神父は別名を【エクソシスト界のジェームズ・ボンド】と
呼ばれたそうです。
2016年没
実在の人物の話らしい。
…という事は、事実に基づくお話なのか?
いや、彼自身が脚色したお話なのかもしれない。
職業:エクソシスト
俺の中では都市伝説と同じくらい現実味のない職業である。
ラッセル・クロウが主演と聞いて頭を傾げる。何故、彼が?見終わって「なるほど」と得心を得る。
切り口が面白い。
彼が演じる事で圧倒的なリアリズムが添加されるようだ。エクソシストとなれば過去作同様、ホラーに分別されて然りなのだけど、今作は違う。
空想ではなく現実の匂いが漂う…ひょっとして実話なのか??と思えてくる。
ヴァチカンの暗部みたいなサスペンス要素が入ってくるのもいい塩梅で…性的虐待だったり、歴史的な考察だったり。異端査問なんとかって歴史的事件があるのだけれど、その発端となったのが悪魔に乗っ取られた祓魔師ってのが震える。
それ以降起こる粛清は、全て悪魔に踊らされていた事で、その事実をヴァチカンは隠蔽してるのだ、と。
…ゾクリとする話だ。
終盤に向け映像的にホラーな表現はあったものの、それよりも怖かったのは「…コレって現実にあった事なの?」って疑念だった。
目を覆いたくなるのは勿論、おおよそ目の前で起こったとしても、やにわに信じられない事ばかりが起こる。今までは創作物として眺めていたのだけれど、今作は何故だかシコリが残る。
現在でもヴァチカンは悪魔と戦っているらしい。
公聴会ではエクソシストという考え方が時代のニーズに合ってないから廃止するみたいな意見が出てくる。
それを言い出したのは悪魔なんじゃないかと思えてしまう。作中、ヴァチカンの礼拝堂に悪魔の声が響く。世界で唯一の悪魔に対抗しうる組織は虫の息なのかもしれない。
ご本人は2016年に亡くなったらしい。
人間だから仕方ない。
最強の悪魔を退けた祓魔師はもういない。
後継者が生まれるようなラストではあったが…聖書にある黙示録は勃発しているのかもしれない。
とまぁ、それらがラッセル・クロウが参戦した事の恩恵だとは言い切れないが、作品としては面白かった。
ラストに至り、ヴァチカン内部の専門機関のような部署の描写があって、そのデザインが結構洗練されてたりしたから「安心して、フィクションも混じってるよ」と言われたようでもあった。
真摯で熱いエクソシスト映画
予想を遥かに超えて真摯で熱いエクソシスト映画でした!
実在した人物をもとに作られた作品なので、エクソシストの在り方が結構現実的に語られていて面白かったです。実際には悪魔付きのほとんどが精神疾患であることや、教皇庁のきな臭さがリアルに描かれています。キリスト教における黒歴史をひとつまみ、そこから壮大な世界観が作り上げられていて見事です。
そしてまさかのバディものでもあり、完全に三下役だと思っていたトマース神父が終盤には根性を見せて主人公の相棒枠に収まったりと、かなり熱い展開がありました。
全体を通してA級からB級の間くらいという印象ですが、期待を大きく超えて面白かったので大満足です!
エンタメ!
東京日比谷のTOHOのシアター3。日曜22:05のせいか100席ほどの小箱が半分埋まった程度。
このテーマで面白くないなんて無いのに、ラッセル・クロウ主演で"エクソシスト"なら間違いない。アクション多め、ホラー少なめ、ミステリー少々、苦笑あり。展開の強引さも相まってお腹いっぱいだ。
話はスペインのレコンキスタ以降にユダヤ教徒やイスラム教徒、キリスト教徒に対して異端審問でとんでも無いことをした教会の過去がー!みたいな凄惨な話を下敷きにしている。ただ、キリスト教徒ではない日本人が観た感想としては笑ってしまう演出も山盛りだ。
悪魔討伐の儀式は基本的に「祈り」のみ。十字架やなんやら小道具はあるが、あまり関係ない。「祈り」こそ最大にして唯一の攻撃手段。このへんは教義もあるだろうから仕方なし。
悪魔のプリンスが相手だから、さぞや激しい戦闘や被害が、、、と思ったが特に無い。。ベッドの上で「ガオーガオー!」と言ってるだけで実質被害は耳食われたくらいか。悪魔はキモいだけで人に乗り移って多少悪さしてるだけ。悪魔たいして悪く無いなと。
一歩引いてみるとキリスト教の「異物」に対するビビリかたが尋常ではない。獅子身中の虫とはよく言ったもので、そのわりに悪魔は200体いるからあと199体とか、歴代のエクソシストとか異端審問官は今までの何してたのよ?
見る人によっては勧善懲悪のご都合エンタメ。見る人によってはドタバタコメディ。ここまで言ってナンですが面白かった。お腹いっぱいです。
それは、本当に悪魔のせい?
先ず、エクソシストものとしては極々普通の映画だった
ただ、この映画で色々気になるのは、
1.最初の悪魔は答えられないエクソシストの名前に罪
2.アスモデウスは余裕で答えて幻術に嵌めてくる(即落ち2コマかよ)
3.エクソシスト、幻術に弱すぎぃ!
という展開ぎ大半なのがやや気になる
だが、それだけならB級ホラーとして割り切って楽しんで3.5は付けるのだが
許せなかったのは異端審問が悪魔の手引きとしたことである
史実を元に、を銘打たれている中でこれはちょっと許しがたい
要は、オウム真理教のポアは、麻原彰晃に悪魔が取り憑いてやらせたことで、オウム真理教は悪くないんだと遠回しに言ってるようなものである
それ、認められるわけないだろ、である
そこは異端審問に触れず、協会に悪魔の手引きがあるとか、政治の世界からエクソシストを排除しようと働き掛けている、みたいなファンタジーにしてくれた方が余程良かった
過去を清算するような行いよりはずっと、である
その点が個人的に評価を下げた点ですね
それさえ無ければ、と悔やまれます
お前の罪は……
予告篇の映像の雰囲気と、ラッセル・クロウのインタビューを聞いた限りでは、悪魔祓いと言うフツウは信じ難い行為を何十年にもわたって続けた宗教家が本当にいて、これは真実だからと主張して、割と地味な終わり方するのかも知れないと、予測していました。悪魔祓いの儀式も結構、しんみりした人間的なものだったりするのか?
しかし、さすがラッセル・クロウだし、アモルト神父も凄い人だったのか、とにかく「退屈しない」に振り切ったオカルトアクションものになっていた。息子は白眼と黒眼が繋がって、娘は節足動物のような動きをするし、アモルト神父は肥満体をもっと膨らませて喀血する。腰が引けていたトマース神父もいつの間にか、バディとして著しい成長を見せてくれた。
一方、舞台になった古い修道院と、更に古いカタコンベ。そこに居ないから耐えられるレベルの恐ろしさ。
先日観たドラマで、神の存在を信じるのも否定するのも、どちらも「信仰である」と言っていた。この「神」は「悪魔」に置き換えられるとして、やはり心の深奥部と、世界の半分ずつを神と悪魔が占めているような気になってきました。どちらも深い闇であり、時に遠い光でもあると思えました。確かに、神も悪魔も甚だ身勝手で厳しく、絶対に尻尾は掴ませない。
そんな風に思ううちに、修道院もカタコンベも身震いするぐらい物語的に見えてきた。
それにしても悪魔が囁く「お前の罪は、お前を見つける」(でいいのでしたよね)は、絶望的であるのに、逆に人を縛り付ける蠱惑的なフレーズ。「逃げられない」自己否定感が強いのに、真摯な世界に浸っている感覚。
後悔や勝手に思い込んでいる傷跡は、神や悪魔に取り込まれる前に、呑み込むしかない。
悪魔のせいにすんな
実在の人物の手記(?)を基にした映画ということで、何かしらのリアリティを期待してしまったが、うーん…。どのへんが実話の部分なんだろうか?と悩むほど最初から最後までリアルを感じることができなかった。
映画で脚色されたエクソシストのふるまいをまんまやってる感じ。
強いて言えば、「悪魔つきのほとんどは悪魔とは関係ない」という世界観で、主人公がうまく立ち回っている感じにリアルさを感じてほしい、という意図を感じた。
「これ言っちゃったら絶対ダメでしょ」と思ったのが、中世ヨーロッパの異端審問(?)で罪なき人を大勢殺したことを悪魔のせいにしちゃったこと。これは本来ならカトリックのあやまちとして強く反省しなきゃいけないことだと思う。
人間は正義の名のもとであればどんな残酷なことでもできてしまう危うい存在で、特に宗教はその恐ろしさをもっている、ということへの非常に強い反省の上に、現代の倫理観や政治体制や法律が構築されているはず。
そういったことを踏まえてのストーリーだったら、もっと納得感があったと思う。
★5かなあ?4かなあ、やっぱ
5にしておこう。
出だしから、本当に怖さ満載で、正統派エクソシスト物、という感じだった。
思えば名作「エクソシスト」はエクソシストよりも憑依された少女とその母に焦点を当ててたよなあ。でも、この作品を含め、最近は悪に立ち向かうエクソシストに「正義的パワー」が付与されて、「勝つ」んだろうなあ、と安易に思わされちゃうんだよね。
本作も最初は「強いエクソシスト」だったのが「弱さ」をさらけ出し、あやうくなっていく、そういう部分が面白かった。
ラッセルクロウは好きな俳優なので、今回も「ビシッ」とハマっててよかった!
でも、いくつか、言いたいことも、ある。
まず、冒頭何かと80年代風の音楽が使われる。主に少年少女が聴く音楽、として。ここが合ってない。「平和」チックな感じを出したいのかもたけど、エクソシストに80年代ポップは、本当に合わない。
それと、最後の方、お姉ちゃんが憑依されるけど、その時の「カクカク」CGが、合わない。明らかに「作り物」じゃん!ここはカメラワークを駆使したり、リアルを追求する自然なCGじゃなきゃ、興醒めするって。
さらに、最終バトルが、長い。二転三転を狙ったのかもだけど、あそこがちょっと「フェイク」感を出しちゃってたね。
でも憑依された少年、ものすごくいいし、全体的にはよかった。本当は最終バトルの長さから★5から4にするつもりだったんだけど、エンドロールでの実在の神父のおどけた顔写真みて、ラッセルクロウの再現度に感嘆して、やっぱり、5にしよう!って思ったね(結構迷ったけど笑)
音楽とカクカクCGと最終バトルがねぇ、惜しかった。パーフェクトな5じゃないけど、近年を代表する「エクソシスト物」でいいと、思います!
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