首のレビュー・感想・評価
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戦国時代も芸能界も所詮・・
北野武監督といえば、深作欣二監督が撮るはずであった「その男、凶暴につき」で深作監督の降板により急遽映画監督デビューすることとなった経緯がある。映画監督を芸人がやるという、テレビ業界とは違う映画づくりの現場のスタッフ等から舐められまくっていたのをテレビ番組はカメラが何台もある中でやってんだ
お前らなんてカメラー台だけだろ!と思いながら挑んだそうで、そんなこんなで「ソナチネ」、「HANABI」が海外で大絶賛され一気に映画界の巨匠に。
その後「Dolls」、「TAKESHIS'」、「アキレスと亀」等のよく分からない(笑)映画が続いて、「アウトレイジ」、「龍三と七人の子分たち」で一周回って肩の力を抜いて観れるエンタメ路線になっている。
その暴力描写と虚無感の描写は凄まじいリアリティで、これは本当の暴力と虚無を知っている人でなければ描けないであろうと思うくらい。TV業界に限らず色んな世界の人間を見てきたであろう北野武の描く"人間なんて所詮こんなもん"といった冷徹で鋭い視点が好きだ。私個人的にはこの視点はイギリスの巨匠リドリー・スコット監督に通じるものがあると思っている。
本作「首」はここ最近のエンタメ路線の北野映画であるが、浜田毅という日本が誇る名撮影監督を迎えることにより、「龍三と七人の〜」とは比べ物にならない映像クオリティを誇っている。ホモセクシュアルな描写は「3-4x10月」の時にもありましたが、本作では前面に出てきている。
西島秀俊演じる明智光秀をめぐるオジさんの愛の三角関係はいったい誰得なのかと思うが、これがカンヌで流れ賞賛されたという事実を踏まえ多様性の世界を受け入れなければならないだろう。
死んだという事実がわかれば"首"なんてどうだっていい。
ビートたけし演じる羽柴秀吉(後に天下統一を果たす豊臣秀吉)が、織田信長の死に一切絡んでいない。愛と欲にまみれて足を引っ張り合い自滅していく武将達を見ているとまるで芸能界のようで、その芸能界の外から芸能界を夢見て己の欲のまま人を裏切り突き進んでいく中村獅童演じる茂助の末路を観ていると、人として大事なものを無くしたまま念願の夢"首"を掴んでも彼は何者にもなれないという北野武からのメッセージを感じる。何故ならその"夢"は豊臣秀吉に取ってはどうでもいいものだからだ。
皆殺しにきまつとるがやー‼️❓天命と思うか‼️❓
命がけの茶番劇?
埼玉の映画か秀吉の映画か迷いましたが、ちょうどIMAXの時間があったのでこちらを鑑賞。
北野映画は詳しくはありませんが、もうひとつの本能寺というか、ちょっと芯を外した秀吉の物語ですね。コメディアンらしく、壮大な茶番のようです。
史実通りである必要は無いと思いますが、やっぱり秀吉役が気になってしまいました。他の役者陣が素晴らしいので、どうしてもビートたけしに見えてしまいます。特に、ここはアドリブだろうなという部分は、コントにしか見えない。もしかして最後は大筒で花火あげるのか?とか思ってしまいます。
自分で演じる必要あったのか、、、あるんでしょう。たぶん。
あと、方言で何喋ってるか分からない。
「首」が偽物にしか見えない。
けど、最後まで飽きずに観られるのも事実だけど。
とはいえ、史実に沿った物語よりも北野武監督っぽいのかもしらません。壮大な時代劇は他の人に任せれば良いので。
きれいごとの戦国の映像、きれいごとの戦国の人物造形に慣れてしまって...
北野武監督だったので期待していたけど…思っていた倍以上グロすぎた。...
現代の時代劇
信長の下に仕えるといくつ首があっても足りないと言われている。信長の後継の座を狙う秀吉、光秀、村重、ひっそりと動いている家康。武将ならず、様々な肩書と職業の人が天下統一の座を狙っている話です。本能寺の変までと本能寺の変の後どうなったかを分かれています。
良かったところ
・現代に寄せたわかりやすい時代劇
・個々の人物が複数回登場して後に理解できる
・映像がきれい、苦手な人は苦手なシーンが多い
いまいちなところ
・テンポが悪く長く感じた。パートパートで話が繋がっているイメージ
・オープニングのストーリー説明で文字だけだと理解が追いつかない
考察
・大森南朋さんの羽柴秀長役が良かった
・曽呂利新左衛門や千利休のようなこの波乱な天下統一の時代でも重宝される。
・歴史を動かしてるのは名が有名な大物ではなく、影の脇役が多い
復活
今年のNHK大河より酷い出来です。
北野武“らしさ”がよく出ていた、彼にしか作れない本能寺の変でした
貴方の強みの静けさは何処へ
自分が期待していた通りの作品で満足した
たけしの解釈と表現、好きです。
自分が期待していた通りの北野映画であり、観たかった戦国映画でした。
脚本、配役、音楽、映像、美術、どれも納得でき個人的に大変好みでした。
期待の仕方によっては賛否両論になりそうだな、とは感じてます。
まさかの純愛要素(ある意味)
誰が主役なのか分からない
いともたやすく行われるえげつない斬首。OL(オッサンズラブ)要素が受け付なかったかなぁ。
北野監督作品だということだけで、これこそ鳴り物入りじゃないですか。
しかもキャストを見ると、これ以上はないという盤石の布陣じゃないですか。
公開初日のお昼の回に劇場のシートに一番乗りでパイルダーオン!で鑑賞してきました。
タイトル通りに首が跳ねる!踊る!転がる!グロいのが苦手な方は鑑賞を避けた方が賢明かもです。
一族郎党全員打ち首のシーンは本当にドギモ抜かれたの。あそこまで残酷なザンシュッ!を描いた作品って、過去になかったから。
本作ね、微妙な位置づけかなぁ。決してつまらない訳ではないけれど、初日に駆け付けたことを喜べたり、パンフレット買いたいと思うほどは楽しめなかったの。
性的マイノリティーの皆さま方には本当に申し訳ないのですが。OL(オッサンズラブ)の描写が、私には、どうにも美味く消化しきれなかったの。
私わね!女装で映画鑑賞に行ったりしてるけれど、恋愛対象は女性だよ!そこんとこヨロシク!刑事ヨロシク!←わかる人にしかわからない小ネタぶっこんでおきましたよっと。
何勝手にキレてんだよ!
物語に華を添えるべく女性陣の主要キャラが一切出てこないの。家康のお眼鏡にかなった、醜女役のおばちゃんが、唯一のヒロインっぽい。女性っけ一切無し!純度100%漢汁一番搾り!
とにかく豪華すぎるキャスト陣が凄かったですね。どこを切り取っても主役級ばかりじゃないですか。
まさに邦画界の金太郎飴状態。
私的には木村祐一の新左衛門と、中村獅童の茂助が、大変魅力的に見えました。キム兄のすっとぼけたコメディーリリーフが、残酷過ぎてイカれたお話に、たびたび小休止を入れてくれたかな。
加瀬亮の信長はねぇ…ちょっとイカれすぎていて、あまりのえげつなさに、正直言うと引いちゃったの。はっきり言ってドン引き =͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/)ウワァ!
それだけ好演していらっしゃった証左でもあるのですが。但し前述のOL要素もあって、やっぱり引いちゃったの。
遠藤憲一演ずる村重だとかも。遠藤さん『地獄の花園』での“魔王OL”役だとかさ、ヘンな方向でインパクト残しすぎる役柄、目立つのね。
そうそう!勝村正信も同作で“青い稲妻OL”を演じていらっしゃったですよね(笑)
光秀の扱いがあんまりなので(本当にひでぇ!)西島さんには同情を禁じえなかったの。
西島さん、よくオファー受けたよね。光秀に関しては、えげつない行為がいともたやすく行われすぎていたの。西島さんファンの女性観客さん、マジ涙目?
またちょっと脱線しますね。
首。私も生首担いで歩いたことあるの。
かの超カルト迷作で名高い『幻の湖』に出演したことがあるの。エキストラで。名もなき足軽その他大勢役で。
某お城で、生首を雨戸?に並べた物を担いで歩くだけの役だったの。当時技術ですから、ショボい造形の生首を。
わざわざ劇場まで観に行ったんですが、傘被ってたし、ドーランで汚していた顔なんて全く見えてないの。
二日間かけて撮ったのに、わずか5秒ほどのワンカットしかなかったの。
妥協を知らないスタッフさんに、畏敬の念を抱いたり。
逆に、あまりにも横柄な態度だったものだから、業界に負のイメージ持つきっかけになっちゃったの。
とは言え、当時は高校生。日当8000円は非常に魅力的だったんですね。
閑話休題です。
構想30年ってことは、調べてみました。スタートは『ソナチネ』を創られた頃なのですね。観ていないのですが。
一瞬「ナハwナハw」言ってたタケちゃんマンの頃かとか、思ってしまいました。隔世の感、青天の霹靂とは、まさにこんな感じですよね。
きよしさんはどうしていらっしゃるのかな?(全然休題してないし)
あのー…白塗りのジャバ・ザ・ハットみたいなのを演じていたのは、どなたなの?って謎が残ったの。
ビジュアルのインパクト強すぎて、頭から離れないの。
マツコさんじゃぁないですよね。絶対に。
ここのところ“謎のフリーズ現象”故にコメント欄を、また閉じていたのですが。
ジャバ・ザ・ハットが誰なのかが、どーしても知りたくてたまらないので、教えてくれる人、いらっしゃいませんでしょうか?
スマホからだと、返信が書けるので、デジタル音痴を克服して、お礼を書きたいと思います。
この映画やばすぎる!
構想30年がもたらすモノ
北野映画弱者ですが
そもそも私自身は、時代劇にもこの戦国群雄割拠の時代の史実にもめっぽう疎いのに加えて、北野映画は「アウトレイジ」2本観たくらい。
どっちかというと苦手なタイプの作品だし、まあそのレベルの観客としては「あんまり面白くないね」というのが素直な感想。
あの時代、彼らにとっては「『どう生きたか』ではなく、結局『死』にしか意味がない」という痛烈な皮肉。
権謀術数渦巻く命のやり取りと、たけし扮する秀吉周辺のコメディシーンのコントラストは印象的。
様々な形でのバイオレンスシーンは刺激的でもあったし、有名俳優が次々登場するあたりも含め、飽きずに観ていられたけど、一方でその「笑い」が古すぎる。ベテラン俳優同士のアドリブっぽい掛け合いも、気の利いたシーンにはなっていない。
激動の時代の中で、自分の立場を決めずに世を渡り歩く「芸人」は、たけし自身の自虐的な投影なのかも知れない。
ただ、この作品では結構カギになる大事なキャラクターに木村祐一ってどうなの?
個人的には役者としてはあんまり達者ではないと思うんだけど。今回も最後のほうは良かったけど、途中までは「なんだかなぁ」という感じだった。
まあ最後までノれない感じでしたわ。
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