「すべてに感服」首 のぎさんの映画レビュー(感想・評価)
すべてに感服
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待ちに待った新作!評判は賛否両論あり大きな期待と少しの不安を抱えての観賞でしたが、自分的には5点満点で大満足でした!変わらずの北野作品ならではの画力と展開力。戦国時代の一つの解釈としても楽しめましたし、各登場人物がしがらみや人間関係に揉まれながら少しでも良い生き場所をめざそうとする部分などは、数世紀たった今の日本のサラリーマン社会もまったく変わず哀れながら微笑ましくもあり。コメディ要素もありグロさや男色の表現も思ったよりもきつくない印象。役者皆さん素晴らしい演技と存在感。信長、光秀、村重、千利休、家康、もちろん羽柴の秀長・官兵衛も、キャラクターが本当に生きています。特に印象だったのが茂助の活力と品性(高くない)で、この役者ならでは、作品の一つのアクセントになっている様に感じました。自分にとっては見た直後とその後で印象が変わることが多い北野作品ですが、本作がどのような位置づけになるのか。この点も楽しみにしつつ、また映画館へ足を運ぼうと思います!
ちなみに、、人物の相関関係が分かった方が楽しめる内容なので、カンヌ他で流した際に外国人鑑賞者が実際思い何を感じたのかは興味深いです。
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