「浮世床」こいびとのみつけかた 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
浮世床
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最初はちょっと変わった二人のラブコメかと思って、楽しく見ていたのだが…。
どんな理由があろうと脚立で人を殴ってはあかんし、新聞記事を暗唱しながら歩くのはかなり不気味。夫と園子の家に付いていくのも理解に苦しむ行動だし、それでもさらに葉っぱトラップを仕掛けるのも鉄面皮すぎる。総じて共感しづらい主人公だ。
よくわからないことも多い。喧嘩の絶えなかった両親はどこに行ったのか?強風で飛ばされるようなテント生活を一体いつから続けていたのか?
床屋に集まってわいわいやっている連中は落語の「浮世床」みたいだが、あまりに微温的だ。主人公はまだ不安定な精神状態を脱したわけではないはずで、あのようなラストでいいのかどうか。落ちはついていないような気がする。
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