花腐しのレビュー・感想・評価
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かなり人を選ぶが作品としては一応…。
今年383本目(合計1,033本目/今月(2023年11月度)15本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
※ 入れ替わりで「駒田蒸留所~」を見てからの鑑賞になりますが、アニメ作品にレビューはしない方なので(憲法論的な論点があるものは除く)、飛ばします。
さて、こちらの作品なのですが、結局のところ「マーベル、法廷遊戯…と人気作が並んでこの作品はちょっと厳しい」といったところです。
モロにR18であり、それを想定できる「特定のシーン」(結局R18なので何が「特定のシーン」なのかはもう明らかでしょうが)がどんどん出るのが厳しく、そこでどんどん人が抜けていくのが結構印象的でした。
これだけならまだしも、薬物関係(広い意味で。要は「適正な医薬品」という意味)についても変な描写があり(真似したらどうするんだろう…。妙に詳しく書いているし)、こりゃまたしかも「何を述べたいのかはっきりしない」のが特徴です。
まさかその「追い出してくれたら~」の話「だけ」を描くというのには無理があるし、いわゆる成人映画館の類でもない一般の大手の映画館でR18といっても描ける範囲には自ずと限界があるのでその限界ギリギリまで頑張ってみました…というのも無理があり、どう判断するのか(換言すればこの映画から何を学ぶのか)がわかりにくいというか、もう完全に「飛んじゃっている」状態ではなかろうか…といったところです。しいていえば映画内でも明示的に示されるように「特定の趣味の方には合うであろう特殊な映画撮影の現場」に興味がある方…なのではなかろうかと思いますが、そんなレアな方は少ないんじゃないか…といったところです。
ただ結局「R18なりのシーンが多い」「薬物関係で一部不穏当な描写がある」等はありますが、極端に違法行為を勧めるようなシーンもないのも事実で評価に困ったところです。
とにかく今週はマーベル、法廷遊戯と色々揃っている中で本作品を一番手なりに押すのか?というと難しく、そうそう宙にういてしまいそうな予感です。
採点に関しては以下の通りです。
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(減点0.3/映画の主義主張がはっきりとしない)
まさか「一般の大衆映画館でR18の限界にチャンレンジしました」ではないでしょうし、正直何を述べたいのか主義主張がはっきりとせず、延々と「そのR18の原因になったであろうシーン」を見せられるのが結構精神的にきついです。
ただまぁ、あえていえば映画内で扱われている「この手の映画」自体はおそらく「一昔前」のことであったとも思え(映画内では明示的に年を示唆するような表現は出ないが、東日本大震災がどうこうという話は出るので、平成25~?)、「法に触れない範囲での職業選択の自由論」(憲法22条の1)を扱ったのかなと思えるシーンもあるし、同じくR18で「こりゃ誰が見るんだ?」レベルの映画(名前忘れた…。ロシアの映画だったと思うが…)というほどでもないし、「日本にこういった文化があった、こういった映画産業も存在した」ということを述べている点において「一定の理解」はできるので、減点対象も調整済みです。
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荒井晴彦は古い。想定内だったけど。男のファンタジーが女にぶつけられ...
荒井晴彦は古い。想定内だったけど。男のファンタジーが女にぶつけられてるだけで、一方通行だしDVは許されてるし、もうこんなドラマは見たくない。
ただ、入ってるさまを確認するユーモアなど、ピンクは懐かしかった。かなりピンクだったし。
話もよく見えなくて独りよがり。
確かに中高年男性向きだがそこまで悪評?
特別料金の舞台挨拶回で鑑賞。さすが綾野剛、女性比率が非常に高い。かなり濃い目のエロ描写も多く、面食らった方も多いのでは。
冒頭からお通夜のシーンまでは「舞台か」と突っ込みたくなる演出に閉口するも、二人の男の過去話に次第に引き込まれていき、スジ上は不要なエロシーンも流しつつ、最後まで興味深く見ることができた。韓国居酒屋で二人が揃ってコートを脱ぐシーンは偶然なのだそう。さとうほなみは二人を巻き込むヒロイン大丈夫かなと思っていたが、時間がずれていて無用な心配、美しく可愛く悲しく描かれておりました。
オッサンならではの感慨は、山口百恵のさよならの向こう側と、荒井晴彦監督が脚本に関わったWの悲劇からのそのものズバリのセリフ引用。こっちは若者は気付かないだろうな。
写真集作りたい...そんなシーンが満載でした
賛否両論あるのはもちろんわかります。
このような作品がとても苦手な方もいるのもわかります。性描写についてもここまでやるか…と思うのもわかります。
ただ荒井監督の「火口のふたり」を観た方はおわかり頂けると思いますが、そういう分野に長けた監督の作品です。それをただのエロいもので片付けるか、彼らの愛の姿として捉えるかそれは自由です。自分が思うに性行為って、本能的で食べる行為もそうだけど、人間が生きてるって、一番ダイレクトに感じられる行為じゃないのかと。
全体を通して、モノクロの情景がノスタルジックなエモい空気感を醸し出し、彼らの佇まいや色気ととてもマッチして、いいなぁこの2人って思いました。
ほなみさんもきっと洗練されたシャープな女性じゃない垢抜けきれてない感じがこの雰囲気に合ってるんだと感じました。
まぁ、ここは必要か??みたいな内容の部分も多々ありますが、彼らの感情にもとづいた行動もよく見ると細かい部分まで意識せずにやっていると思われる箇所があったりして、さすがだなと思う点もありました。綾野剛と柄本佑の2人の俳優の魅力は存分に発揮できてたと思うので、エロスに理解のある方はぜひご覧になってほしいと思います。そして、最後のエンドロールまで必ず観てくださいね。お楽しみがありますので...
高齢者にとって希望の映画です!
人間、いろんなことを諦めながら生きています。しかしこの作品の監督は、映画の撮影にとって欠かせない照明や美術、画角のセンスがいっさいないまま年を取って、それでも挑戦を続けている。
もちろん脚本は昭和のゴミの残骸に過ぎませんし、女を道具としか見ていないからセックスシーンは壊滅的に退屈です。しかしあらゆる不利な条件のもとでも、この監督は諦めない。エロいつもりで笑えるだけのショットが連発されても、くじけない。これは本当に素敵です!
セリフがいちいちビンボーたらしくても、それが何でしょうか。作り手は自分の暮らしが貧相で想像力がみみっちいことを、隠そうとはしません。作品の質など気にせず、残り少ない余生を走りきることだけを考えている。失笑するしかない作品、映画学校の卒業制作以下のレベルで作品ができあがってしまっても、立ち上がる。
この心意気に比べれば、10年に1本の超絶駄作をわずか4年で2本も撮ってしまったことなど些事にすぎません。これは、すべての挫折した高齢者に夢と希望を与えてくれる映画です! 毎日エゴサしてネットの評判を気にする監督に(広告会社にも)心からのエールを送ります!
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