テノール! 人生はハーモニーのレビュー・感想・評価
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居場所とは? 運命とは? 人生とは?
含蓄のあるセリフは、その書物や映画の良し悪しを決める大切な基準の1つになっている
オーディションの直前の手紙は、まさにそれ!
しかも手紙を書いたのは、死を間近に控えた恩師
遺言の如きメッセージだ
いびつな家庭で愛に飢えた人生を送っていた女性をして「人生は喜びに溢れてる」と言わしめたオペラ
彼女に、人生の総決算として、突如現れた最後の生徒を彼女は『天が与えた最後の贈り物』とさえ称している
そんな彼への渾身の手紙
あれを読んでから歌を聴くと、歌詞の深い意味は分からなくとも「私は勝利する!」と歌い上げる彼の声で自然と涙する
使命を終えて星へと旅立つ人と、これから星を掴み星のように輝く人との運命の瞬間は、人生とは何かを強く強く訴えかけてくる
具体的な答えは、この映画を観た人それぞれに違えども、確かな'勇気'を'希望'をもらえることは間違いない
エンディングに流れるこの映画のための歌もグッと来るので見逃さないで!
PS 劇中でのノリノリのロワゾー
どうして外国人はあんなに上手く楽しく踊れるのだろう
あんな風に死の直前まで人生を謳歌したい!
ラスト迄ストーリーをじっくり描くには余りにも時間が足りない・・と思...
ラスト迄ストーリーをじっくり描くには余りにも時間が足りない・・と思わせるのはきっとこの映画の失敗部分なんだろう。でもそう思わせるのはこのストーリーの素材の骨格部分がシッカリして魅力があるのを観ている自分が理解したから。唄っている曲と姿を観て泣いてしまうのがその証拠・・泣けてなんぼの映画か。だったらこの映画は成功作になるのか。
ただクドいけど大事な部分をぶった切った感が半端ない。2時間で纏めれば良かったのに・・
どんな結末になるのか
夜はラップバトルに夢中のアントワーヌは、寿司の出前バイトでオペラ座に入る。そこで生意気な練習生に馬鹿にされ、オペラの真似をして見せる。それを見ていたマリーが、彼の才能を見込み練習させることに。場違いを感じつつ周囲には秘密にして、テノールにのめりこむアントワーヌだったが。
序盤は、皮肉のきいたマリー先生のほかユーモアがあって楽しい。しかし後半はアントワーヌの苦悩する姿がもどかしい。どんな結末になるんだろうか、と思いました。なかなか良かったけど、できすぎな感じも。ライバルのマキシムの人物像を、もっと掘り下げてもよかった。あまりラップに興味はないけど、バトルのシーンは意外に楽しめました。
日本発祥のカニカマを、世界で一番食べてるのはフランス人。そういえば柔道もか。
お菓子たべる?
オペラ師弟モノ
移民地区に兄弟たちと身を寄せ合ってラップという共通ステージで気を吐きながら大学で会計を学び更にはSUSHIの宅配バイトもこなす主人公。たまたまオペラの先生に目を掛けられ、オペラの魅力に急速に魅かれ自分のやりたい事を見つけてしまう。先生の身を張った根回しで運よくアカデミーで学べるようになり、先生もまた主人公のやっているラップに歩み寄る。オペラサイドの好敵手が良いキャラしているのに描写が少なくて残念。相手とベストな状態で闘いたいからこそ行き場を失った主人公に声をかけ「今夜は泊っていけ」。正にジェントルマン、いいじゃないか。ちょっとイイ感じになった女の子は結局主人公を利用しただけだったのかよくわからなかった。しかしオペラをやれる環境というのは生半可な幸運ではないのだな、というのはよく伝わった。選ばれた者の特権、みたいな。主人公の兄の拘留もそれほど深刻にならないように楽しく表現されていて良い。
ラストはちょっと予定調和すぎる気もしたけど、いい映画でした。
少し前に『バティモン5』を観ていたので軽い予習に図らずもなっていた。
昨年の上映期間では見逃してしまったので助かりました名画座
オペラ座のラッパー
異業種からの成り上がりでしかも音楽もの、と当時惹かれていたのを、やっとこ鑑賞。
もっと「オペラなんて」的なとこから始まるかと思いきや、意外にも興味津々。
それもそのハズ、会計もラップもやりたくなかったのね。
個人レッスンはいいとして、アカデミーのクラスに特例参加?は許されるんでしょうか。
ラップとオペラの発声なんて全然別物だろ、と思ったけど、実際に本物がやってるから何も言えない。笑
どんどんオペラにのめり込むものの、やはり3足のワラジは履きこなせず。
隠し事も手伝って、色々ギクシャク。
先生、兄、友人など全方面とモメつつ、意外なヤツに助けられて最後は認められる展開は王道そのもの。
ただ、ちょっと要素を詰め込み過ぎかな。
兄の留置所送りに恋の三角関係、マリーの生い立ちや病気、ジョセフィーヌの継母、ピカソ地区との対立etc…
お陰でクライマックスの集合が雑だし、ライバル的なマキシムも活かしきれず。
序盤の配達の押し付け合いに雑な案内とか、余計なとこ多いので、もっと本筋濃くしてほしかった。
才能一辺倒で技術的に悩む描写もなく、成長を描ききれていないのも残念。
プロを目指すのかとか、アントワーヌの目標も特に示されないし。
とはいえ、全体の雰囲気やキャラ立ちは良かった。
「出会い系は登録済みよ」とか「日本語で喋れ!」とか、なかなかに笑えるところもアリ。
未回収要素も多いので、続編あったら観たい。
いろんな要素詰め込んだ作品。ちょっと詰め込みすぎかも。
冴えないラッパーがオペラ教師に才能を見出され、大舞台に立つまでの物語。
いろんな要素詰め込んであって、中には日本に好意的な描写もあるけど、正直ちょっと詰め込みすぎかと。
最後の家族の応援シーンはちょっとやりすぎでありえないでしょう。
とはいえ、見ていて楽しくなる作品でした。
【”中途半端な人生を送っていたパッとしないラッパーが、オペラの魅力に嵌って行く様を、彼の煩悶する姿を絡めて描き出した作品。オペラをやるのに身分、社会的地位なんて関係ないのである”】
ー 今作は、主人公アントワーヌを演じたヒューマンビートボクサーのMB14がオーディションを勝ち抜いた実際の経歴がストーリーに反映させているという。-
■ラップは巴里でも、下町の若者が愛し、オペラは上流階級に愛されているようだ。
だが、今作は下町の若者アントワーヌが、偶々オペラの練習場に寿司を配達に行った際にオペラの女性指導者ロワゾーが、アントワーヌが戯れに歌ったそのテノールの美声に惹かれて可なり強引にアントワーヌをオペラに引き込む所から始まる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・アントワーヌはラップバトルに出場するも、パッとしない。兄ディディエは闇ボクシングをしているし、クスリの横流しなどもしているようだ。
ー だが、アントワープは会計学校にも通い、現在の境遇から脱しようともしているのである。ー
・アントワープはオペラの練習にも励み、ジョセフィーヌと言う白人美女で自宅にホールがある金持と良い仲になるが、幼馴染のサミアとは疎遠になって行くのである。
ー ”ジョセフィーヌ、今宵はもう満足じゃ・・。”分かるかな?分かるかな??-
・ラップ仲間とも疎遠になる中、兄がクスリの件で警察に収監。
- 母親から掛かってきた電話に、咄嗟にアントワープは”ディディエは日本に行っている”と嘘をつく。ディディエが留置場にどう見てもオカシイ(富士山の前に清水寺がある訳ないじゃん!)日本のポスターを張って、母親と話しをするシーンは笑える。-
・オペラの練習も疎かに、学業も疎かになる中、アントワープはオペラの練習時に声が巧く出せず、女性指導者ロワゾーにこっぴどく叱られる。
ー だが、最初は嫌味な男だった金髪7・3分けの男が彼を慰めるのである。アントワープは自分みたいな下町育ちがオペラをやっても良いのかな、と悩んでいたのである。ー
■アントワープはロワゾーに2パックのCDを貸し、ロワゾ―はアントワープに蝶々夫人のCDを貸すシーンは良かったね。
音楽をやるのに貧富の差は関係ないよね。
ロワゾ―が実は末期の癌に罹っていた事も、物語に深みを与えている。
<そして、アントワープはオペラ座で、オペラ歌手としての試験を受ける。それまで距離があったサミアがアントワープの部屋で試験の事を知り、下町の仲間、皆でオペラ座に駆け付けるシーンは良かったな。その姿を見てアントワープは”トゥーランドット”の「誰も寝てはならぬ」を見事に歌い上げ、審査員や仲間達からスタンディングオベーションを受けるのである。
MB14の美声には驚くが、流石<THE VOICE>で決勝まで行っただけはある。物凄く練習したのだろうなあ・・。
今作は、”オペラをやるのに身分、社会的地位なんて関係ない!”という事を描いたヒューマン・ドラマなのである。>
<2023年8月13日 刈谷日劇にて鑑賞。>
兄の家族愛は素晴らしい
ラップバトルで卑猥な罵り合いをしていた主人公がまさかのオペラ歌手にっていうギャップがすごい。
そして、オペラ座、街並み、建物が荘厳で素敵。
今、日本にいると母に取り繕う兄、くすっと笑えました。
欲を言うとオペラパートの演者の声がすごかったんで、もう少しオペラ、聞きたかった。
気持ちい~い映画
パリの団地に住む移民で低所得者の青年がオペラ座の高名な指導者に天性の歌の才能を見出されてオペラ歌手への道を歩む、ハナシは予想通りのシンデレラ・ボーイ・ストーリー。
とにかく歌声にやられる。歌声だけで映画の評価は爆上がり。
「乾杯の歌」「誰も寝てはならぬ」などなど、聞くだけで胸が一杯、涙出そうになります。
母思い、弟思いで腕っぷしが強い脳筋な兄ちゃんが素敵。
移民で低所得者でマイノリティのアントワーヌが卑屈でなく、差別や偏見に堂々と不快感を表すのは壮快です。
脳筋兄ちゃんに幼馴染の仲間たち、嫌みなライバルかと思ったら実は良いやつだったクラスメイト(本当に育ちのいい人ってこんな感じなんでしょう)、周囲の人々も良い感じ。
絢爛豪華なオペラ座ガルニエ宮が堪能でき、本物のオペラ歌手ロベルト・アラーニャの歌声も聴ける、軽いノリで笑かしてくれて、「日本」も出てくる、ごきげんな映画。
あのオーディションの結果が知りたいです。
オペラ座であんなことやそんなこと?!
ラップとオペラ、相見えることの無いジャンル
世の中、何がきっかけで道が開けるか分からない。
ド定番の特にひねりもない物語ではあるけれど←言い方w
フランス映画のセンスの良さが随所に散りばめられていました…🇫🇷
それぞれがおすすめするCDを聴いて
ノリノリに踊るマリー先生は可愛らしいし
ロベルト・アラーニャのアリアを聴いて
心震わせるアントワーヌ、本人役で出演していた
アラーニャの歌声は素晴らしくてもっと
聴きたかったぁ😂
意地悪だったライバルがアントワーヌの
実力を認めたら意外といいやつだったり
可愛いあの子がまさかのビッ○だったり🤣
音楽の素晴しさ、格差社会、兄弟愛に親子愛
ちょこっと恋愛も含ませ、まったく飽きのこない
作品でした🎶
覚悟
98本目。
2本観ようと思ったけど、眠いから今日はこれだけ。
覚悟に勝る決断なしと、ノムさんが確か言っていた。
当然、それには犠牲が伴うし、流されるままに生きて来た、受身の人生からの卒業なのかなと。
でも、これから始まる物語だから、温かい目で見送りたい作品。
さえないラッパー青年が、バイトの寿司デリバリーで偶然訪問したオペラ...
さえないラッパー青年が、バイトの寿司デリバリーで偶然訪問したオペラ教室。
声が講師に見初められて、徐々に訓練して成長してゆく様子。
ラップもオペラもそれぞれ楽しく、優劣つけずに扱われていて、居心地の良さを感じました。
楽しめるが…
序盤や途中は面白かったです。
でも、終盤が全体的に少しチープに感じてしまった。
主人公が最後歌う場面迄の物語へのアプローチが足りない感じがしてしまい、感情移入が出来ない状態でのラストシーン。
そして、ラストシーンが自分の中ではポールポッツの歌声と比較してしまい終わってしまった。
ここが良ければ全てが良かったと思うだけにちょっと残念に感じてしまいました。
思った通りの内容でした。だがそこがいい。
予告見たときに、多分こういう映画だろうなぁと思った通りの映画でした。
でも、そういう映画が見たくて行ったのですごく満足です。
フランスの一般の方の家族関係や文化・生活様式を知らないので、主人公の生活の状態がどんなものかあまり理解できてなくて少し引っ掛かってしまって、多分そこを解ってる方(本国の方とか)はもっと楽しめたんだろうなぁとは思いました。
でもあまりそこも気にせずに楽しめました。
極上の映像美(フランスの街並みや建物の美しさ含む)、極上の音楽を浴びる極上の時間でした。
ちょっとだけネタバレ(多分解ってても問題ないレベル)
・先生がベリーキュート。本当に素敵だった。
・最後、結果がどうなったかはちょっと気になってます。
よい兄貴がいて
人のいい親友や幼なじみ、仲間、実はいい奴のライバル。そのうえ、よい師にも恵まれ、自分のやりたいことが見つかるなんて。アントワーヌは、なんて幸せな人なんだろう!
最後の「トゥーランドット」を聞くだけでも、この作品を見る価値あり。音響のよい劇場で鑑賞したい作品。
最高の映画です!
最高の作品は映画の出だしが素晴らしいが本作もいきなりすごい。その後のオペラ座ガルニエ宮から始まるフランスパリの街並みも素晴らしい。主人公アントワーヌとオペラ教師マリーはじめ登場人物がどなたもチャーミング、ラップバトルとオペラ!流れる音楽も良くて、これはTAXIや最強の二人を彷彿させる、涙あり笑いありの感動的な最高のフランス映画でした。
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