「タローは皆の中に」石岡タロー あんみつさんの映画レビュー(感想・評価)
タローは皆の中に
昔私はタローという名の犬を飼っていました。Twitterで「タロー 犬」で検索すると、たまたま出てきたのが石岡タローでした。
同じ名前の犬を映画にするという計画でしたので、興味を持って、製作の様子を追いかけていました。
この度、たまたま関東へ行く用事があり、しかも1日空いていましたので、人生初茨城へ行き映画を見ることができました。タローが導いてくれたのだと思います。
タローは、ただただ自分の思いを持って毎日を過ごしていたのに、周りの人々がタローを通じて様々な思いを持ち、タローのために行動する。
特に、商店街の皆さんにかわいがってもらっている姿が、うちのタローと全く同じで、当時を思い出して胸にこみあげるものがありました。
亡くなった後も、タローを通じて人々が再会し、タローのことが待ち人にも伝わるなんて、本当にタローは皆の中に何十年も生き続けていたのだと思いました。
実は、関東に行ったのも大切な方とのお別れ会だったのですが、その会場での挨拶で「彼はいなくなってからのほうが、僕たちの近くにいる感じがする。いつでもそこにいる。それは、亡くなった彼が自分の中に入ってきたということなんだ」とありました。会場の誰もが納得した温かい会でした。
まさに、石岡の皆さんにとって、タローはそんな存在だったのだろうと思います。
とってもとっても大切な気持ちを育んでくれた映画でした。
是非、多くの皆さんに見ていただきたいです。
いなくなった彼の知り人とも一緒に鑑賞したい。
そのためには、全国上映が必要なんだなぁ。
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