「最後にほっこりさせてくれます。」石岡タロー いささんの映画レビュー(感想・評価)
最後にほっこりさせてくれます。
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初日の今日(10/20)、監督さんと子役のお二人、わんちゃん2匹の舞台挨拶を含めて、観てきました。
茨城に「忠犬ハチ公」のような話があると知ったのは、今年に入ってからでした。
まさに、この映画が、記事になっているのを見て、興味を持ち、新聞記事を見ました。
家から遠く離れた場所で、飼い主の小さな女の子と離れ離れになり、家に帰ることも出来ずに、その後、保護された小学校から、飼い主の女の子に会うため、毎日2kmの道のりを歩き、17年間も最寄り駅(石岡駅)まで通っていたという話です。
インディーズ映画で、まさに手作りの映画という感じです。
昭和30~50年代を再現するために、旧車の愛好家たちの協力により、旧車を集めて、撮影したり、年代ごとに3匹の犬が出演しますが、2匹はいわゆるタレント犬ではなく、保護犬と多頭飼育崩壊により保護された犬だそうです。
また、沢山の一般市民の方が協力しているようでした。
映画の内容は、当初、とても可哀想で悲しい内容かと思っていましたし、動きもなく、淡々と流れていく感じで、当初、退屈でかわいそうなだけで終わってしまうのかと思いました。
ところが、石岡で、「タロー」と名付けられたこの犬が、生涯を閉じた後も、話は続きます。
新聞記事として、取り上げられ、最初の飼い主の女性が現れ、タロー自身も非常に多くの人たちと関わりながら、おそらく幸せに、生きてきただろうし、周りの人たちも、タローに素敵な思い出をもらったことと思います。
手作り感のある地味な映画とも言えるかもしれませんが、とても暖かくて、優しくて、ほっこりさせてくれる映画です。
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