「ノンシャラント」白鍵と黒鍵の間に odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ノンシャラント
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ジャズピアニスト南博の若かりし頃の回想録を基に銀座のライブハウスやキャバレーでの修業時代をSFさながらのタイムリーブで描いた、単純だけど分かり難い風俗ドラマ。
博は高校生の頃師事していたピアノ教師、宅孝二から、演奏が硬い、もっとノンシャラント(滑らかに)にと言われ、身につけるにはクラブで演奏すれば良いと勧められライブハウスに務めることになり、物語の始まり・・。
客は騒いでいるばかりで誰も演奏には耳を貸さないし、ご執心なのはヤクザ連中という設定、自虐的に所詮、俺らは飾り物、そこらに置いてある花瓶と同じと落ち込んでいたが博はジャズの本場アメリカ留学を目指します、この辺が実話っぽい。
水商売が舞台だから会話が下ネタばかりで下品なのは仕方ないが役者がうまいのか地なのか妙にセリフがハマっていて不快になりました。
やくざの揉め事が絡みますがサスペンスでもなくダラダラとキャバレー修業を描くだけ、見どころは演奏シーンかというとそうでもなく文化祭レベル、ピアノ演奏もプロではなく主役の池松壮亮自身だから、偉いなとは思いますが感動するほどではありませんでした。
まあ、ジャズを志す若者には多少、勉強になるのでしょうが普通のおじさんにはどうでもよいエピソードばかりの風俗ドラマでした。
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