劇場公開日 2023年7月7日

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「戦争の残酷さ」キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(うた) アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦争の残酷さ

2024年4月30日
iPhoneアプリから投稿

 ウクライナ、ポーランド、ユダヤの3家族が最初はお互いに警戒しながら過ごすが子供は無邪気ですぐ仲良しに。ウクライナ人の妻が歌を教えていたこともあり、そのうちに家族ぐるみで打ち解ける。そんな中で戦争が激しくなる。ポーランド人ユダヤ人が連れ去られる中、ウクライナ人に子供を託すことに。ウクライナの夫婦は生活も苦しい中、自分の子供1人とポーランド人の子供1人、ユダヤ人の子供2人、4人を分け隔てなく育てる。ユダヤ人の子供を必死に匿いながら。観ている側はいつ連れていかれてしまうかとヒヤヒヤしながら。1人はネズミに噛まれたことが原因で死んでしまうが、3人になったところに、憎いドイツ人の子供まで面倒見ることに。でも子供には罪がない。必死で守ろうとするがこの子は気の毒な結果に。
 ウクライナ人の夫は結局処刑されてしまい、妻も逮捕。あんなふうに男だけ残されて女は返され、次の日には殺されているなんて酷すぎる。
 子供達が収容された施設で、得意な歌を歌うウクライナの子。幸せになる歌をただみんなに歌ってあげたかっただけなのに、ロシア下では許されない。可哀想。
 1978年、大人になった3人が空港で再会し、あの歌を口ずさむ場面。なかなか観ていて苦しい映画ではあったが、3人が無事に大人になって会えたことにホッとした。
 早く、ウクライナに平和が訪れる事を願うばかりです。

アンディぴっと