ミッシングのレビュー・感想・評価
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シネマサンシャイン沼津で見ろ!(関係者とか回し者ではないです)
石原さとみの演技が良いと聞いて見てみました
それ以外に事前情報ナシで見に来たんですが、舞台が地元だったとは…
それは映画が始まって速攻で分かりましたよ
特に地元の人には言っとくけど、この映画は是非ともシネマサンシャイン沼津で見ろ!
(関係者とか回し者ではないです)
事情が許すなら、天気の良い日、映画見る前に沼津駅北口のロータリーを20分くらいゆっくり散策してから見ろ!
実際、星一つ分くらい評価が違ってくるかも
事前情報遮断スタンスをこんなに後悔したのは初めて…
あんまり事前情報を遮断するのも考えものだ…と痛切に思いましたよ
(かたくなに事前情報から目を背けてきた地元民のコメントです)
ネタバレにならない程度に言っておくと、この映画は謎解きミステリー映画ではない。
ありがちな感動ポルノ映画でもない。
不幸せな事件が起きてしまった後の関係者たちの人間ドラマです。
人間の弱さとか強さとか、その分水嶺に立つ危うさを見せ付けてくれるドラマ作品です。
シン・ゴジラではあんなに浮いた演技をしていた石原さとみが、この映画では確かに良い!
この役がもしも中谷美紀とか菅野美穂とか二階堂ふみ、あるいは戸田恵梨香、もちろん安藤サクラとかだったら…とも思っちゃったけど、次の作品を期待させる出来でしたよ。もっともっと出来る子だよねって思っちゃう。まだまだ伸び代がありそうだって感じるんだよね。ホント次が楽しみ。もちろん本作もかなりかなり良い!無理やりネガティブな意見を言うなら、口野・内浦のあたりの沼津市民としてはまだちょっぴり垢抜け過ぎてるかな…と。
青木崇高の安定の演技も良い!とくに歩き方とか立ち姿のホンモノ感がちょっとシャレにならないくらいリアル。
美保純は静岡県の出身で、ホントに静岡のお母さんって感じで、ストーリーにもっと関わって欲しい役所だった
森優作もハマり役だと思う
なんか石原さとみの評判以上に良いものを見たって気がします
鑑賞後にお読みください。
私は本作の予告編を見た時、石原さとみさんの演技に目を見開いた。
以前「シン・ゴジラ」での石原さんの演技は私にはノイズだった。
それが本作では素晴らしい演技派俳優に見えたのだ。
たしかに予告編では...。
そして本作だが、残念なことに私には全く響かなかった。
主役が頑張れば頑張るほど、ドン引きだ。
主役が泣いてイラついてばかりで話が進んでいかない。
実際に子供が行方不明になったとしたら、確かに平常心ではいられないだろう。
泣くだろうし、自分を責めるのも当然だと思う。
だが劇中それを長々と見せられては、さすがにいい加減にしてくれと思うのだ。
そしてその過程を乗り越えて主人公が葛藤と苦悩の末、何かを見出したのなら溜飲も下がっただろう。しかし残念ながら、私にはそれも感じなかった。
鑑賞途中で私は本作のテーマが行方不明の娘を必死で探そうとする母親の話ではなく、それを題材にするマスコミ(TV局)の在り方をテーマにした作品だと感じてしまったのだ。
それは新人女性記者の「TVってなんなんですかね?」のセリフでも描かれている。
そんな観方になってからは、主役の迫真の演技?は邪魔でしか無かった。
本作の主役は中村倫也さんだと思うのだ。
彼こそが挫折や屈辱を感じながら、視聴率を取ることと真実の報道との間で葛藤し、それでも答えを探そうと苦悩し成長しようとする姿こそ本作の肝だ。
なのでTV局側視点から描かれていればもっと良かったのにと思う。
これが私の本作を観た率直な感想です。
☆の評価が低いのも私の観方が悪かったせいかもしれません。
なので本作を愛している方や石原さとみさんのファンの方には、たいへん申し訳ないレビューになってしまいましたことをご容赦いただけたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
石原さとみはえらいなあ
重たい
前半はなんか演技も含めて微妙だなぁと思いながら鑑賞していました。失踪後3ヶ月という状況から始まるので、主人公夫婦に感情移入出来なかったんですね。
中盤以降は夫婦それぞれ迫真の演技でした。
現実でもこういう事件が度々起こりますが、ご両親は想像を超える痛みに耐えて生きていかなければならなくなりますね。
重たい映画でした。
先入観で物事を判断することの危うさ
本作は人間の意識がいかに目先の事象によってそらしやすいかを幾度となく体験させられる一本だったと思うし、思い込みによっていかに印象が操作されやすいかを痛感する。そして男女の考え方の温度差も対照的に描いていて随所に仕組まれたストーリーラインに思わず乗ってしまいそれに気付かされたときはとてもハッとさせられた。
例えば娘の目撃証言を受けて警察署に相談をしに行く箇所がある。そこで警察と夫妻とのやり取りがシーンの中央にあってそこに目は行くのだけれど隣に隣人トラブルに対応しない署内の人間を恫喝している男性がいる。両者を同じカメラに移しているのだがどうしても意識や聴覚の方は夫妻よりも恫喝している声の方に気をそらされてしまう。また商店街で口論している男女がいて喧騒が続く中娘の張り紙にいたずらをしてあって限界を迎えて母親が思わず叫ぶシーンがあるがそこでもより大きな音に注意が向かってしまうなど、必ず両方の対称性を際立たせて組み込んでいるのがとても作り込まれている。
また報道に携わる人間のアンビバレントな事情などにも深く描く。口では「正義」やら「不正を追求」などと口にはするけれど自分たちの視聴率や見たいものしか認めない、結局「絵」にならないものはお蔵入りにして自分が求めるものを作り上げてそれをさも「真実」と称して散布することの愚かさにも踏み込んでいる。紗織里がテレビ局の人間に不信を抱き詰め寄るシーンで、手前で口論しているがその奥ではカメラマンがカメラを構えていかに面白く映るかというポジションを意識している最中に小物が風に飛ばされて悪戦苦闘をするところはそれを戯画化して風刺のようにも見えたし、はっきりしない程度の紗織里の弟をカメラの前に出して「事件を明らかにしたい」と口で言いながらも強い口調で糾弾したり、まるでその弟が犯人だと思わせるような編集をするなど、うまく二面性を浮き彫りにする見せ方も見事。
そして男女間の温度差の違いも本当にリアルで、女性の方は感情が先走って男性側はぐっとこらえて目先の事にいちいち反応しないという対象的になっていたのも興味深い。
今の時代は人とつながりやすいし情報が秒速で目にしやすい時代。手元のスマートフォンを開けば地球の反対側のことまで知れる時代。
情報を手に入れやすいということはそれだけ目にしやすい文字が多くなっているしものが多ければ多いほどノイズが頭の中を満たす。そしてなかなか答えが出ないことを拒絶してしまって自分たちはどこかでこの事実はこうあってほしいという欲が働いて湾曲して捉えてしまう。母親はわらをもすがる思いでネットの書き込みを真に受けて突っ走ってしまう姿や報道陣のカメラの画作りに結果的に協力してしまう。頭ではわかっていながらも体が動いてしまうところは見ていて辛かったが、その彼女が他人の痛みを自分のことのように感じて泣いたりする姿はとても尊いものとして作品に刻み込まれて思わず体が震えてしまった。
映画というより
ドキュメンタリー映像を観ているような感覚になった。
内容、演技が自然すぎて日常の続きを観ているような感覚に陥るくらいリアルな内容だった。
石原さとみさんが演技がうまかったのはもちろんですが、旦那さん役の青木崇高さんの演技が凄い切なく、砂田さん役の中村倫也さんが良い意味で役に溶け込んでいて名前を調べるまでわからなかった。
娘さんの目撃情報があったときの石原さとみさんの鬼気迫る演技は母親になったからこそできるものだとも思った。
長い苦しみを経て差した一筋の僅かな光
狂った世界で生きる私たちの物語
ニュースで悲惨な事件ばかり、報道される、しかし私たちは、1週間、一ヶ月もたてば忘れてしまう。そこには悲しんでいる被害者がいるというのも、徐々に忘れていってしまう。
身近な人や大事な人なら勿論、別だが、人間は他人の大きな事件は忘れていく。しかし、人間はそんな悲しい事ばかり抱えて生きて行けないのも事実。
私達はこの狂った世界で生きていれば、いつ、その身近なひとが当事者になるかもわからない。もっと想像力、優しさを持って生きなくては行けないといけない。
しかし、狂ったこの世界でも人間はその喜びや小さな光で勇気や喜びをもらい、生きていけるのかもしれない。
姿の見えない悪意はやはり怖い
どこかの町でたまに起こる幼児失踪事件。事故で亡くなって遺体が見つからなかったり、誰かが連れ去ったり、誰かに殺されて遺体が見つからなかったりするのかもしれない。昔と違って今の失踪事件は、なぜ目を離したとか、管理ができていない等、被害者である幼児の親に批判の目が向けられるときがある。さらに親が殺したんじゃないかという誹謗中傷さえ起こることがある。SNSの弊害ともいうべき状況だ。
この映画で描かれるのは、なぜ娘がいなくなったのか、誰が犯人なのかではなく、あくまで娘がいなくなって苦悩し奔走する夫婦の姿だった。情報提供を呼びかけ、マスコミに働きかけ、まったく手がかりがつかめず、誹謗中傷も受けたりしながら、徐々に精神的に追い詰められていく。娘が見つからない苛立ちを周りにぶつける母親を演じた石原さとみの演技が迫真すぎて観ているこちらがほんの少しイラッとしてしまった。でもこの状況ではイラッとする感情が許されない気がしてしまう。観ているこちらが試されているかのような感覚に陥ってしまった。
本作では、登場する人たちに総じて悪い人はいない(ように見える)。彼ら夫婦を支えようとする人たちも多い。悪い側に立ちがちなマスコミの対応にしても、その立場を考えてみると仕方ないよなと思える部分もある。そう、悪意をまき散らすのは、いつも姿が見えない人たちだ。わかってはいるが、そのことを強く意識させる映画だった。
娘を探すあの夫婦の活動には終わりがない。活動を終えることで娘のことを諦める=娘に愛情がないと(自分たちで)判断してしまうから。もしかしたらそんな批判をする、姿が見えない他人もいるかもしれない。それでも映画のラストのように日々を過ごせるのであればあの夫婦はまだマシなのかもしれない。実際に起こった失踪事件ではもっと過酷な状況置かれている人もいるんじゃないかと推測してしまう。
いろいろと心を揺さぶられる映画だった。オリジナル脚本でここまで揺さぶられるなんて素晴らしい。誰もにすごくいい映画だと強く勧めることはできないかもしれない。それでもわかってくれそうな人にはいい映画だったと強く勧めようと思う。
スターサンズ…⭐︎
スターサンズの企画ということを見逃してしまっての鑑賞。
久しぶりに骨太な味わえる作品だった。
行方不明になった娘を探す石原さとみと青木崇高の夫婦を中心に静岡テレビ勤務という設定の中村倫也と
弟役の森優作が絡み物語は進んで行く。
テレビ局の取材がわざとらしく、おきまりのSNSの炎上と続いていくのだか役者さんの演技が迫力が
あり、結構夢中で見ることが出来る。
石原さとみは、こんなに演技が出来たっけ⁇と思うくらい狂ったような母親を見事に演じ、
青木崇高は昔 NHKで放映された中園ミホ脚本の「はつ恋」に出てくる何とも優しい夫を
思い出してしまうキャラクター。
中村倫也も森優作(こういうイメージの役が多いなぁ…)も印象的だった。
終盤、報道の現場が繰り返され「報道」の意味とか立場とか「新聞記者」をのイメージと
重なるのはスターサンズだからか。
物語もへんにお涙頂戴になっていないし、
ラストは自分には納得して、良かったと思う終わり方だった。
エンディングも大音響の歌ではなく、美しいソロピアノで終わってくれた。
良いなぁ…。
とにかく石原さとみだが青木崇高に泣く
よかった。面白かった。石原さとみの芝居が鼻につき過ぎたらどうしようと思ったけど、ギリギリうまく残った、みたいなことも含めて緊張感のある映画だった。冒頭口半開きの石原さとみの出足は悪くなかったが、いづれにせよ使う側のセンスに負うところは大きい。
同じ吉田恵輔監督の『空白』や春本監督の『由宇子の天秤』とか思い出しながら、だいたい悪意ある吉田恵輔の世界の割にはヒューマン寄りの作品でもあった。とにかく泣かせるのは青木崇高のロングショットの眼差し2発である。あんだけの悪意ある世界のラストでさもない配役から伝えられるソレによって、2時間の徒労の何かが報われる、そのリアクションの美しさ。
ああ、これは犯人はきっと…という決着の予想がついたところで、どちらかというとカサベテス『こわれゆく女』の系譜の映画なのだと理解した。なのでそのこわれっぷりのオーバーアクトは石原さとみからすればよくぞここまで、とは思いつつも、やっぱりこの題材この手法でいくと石原さとみの素の部分が人生を補完してくれない。その分が惜しい。極端な話、誘拐された女の子がやはりもう少し意味を持ってほしい。その意味で、面白くもある虎舞竜ネタの辺りでテーマ自体の空洞は見渡せた。
キャストみなさんの演技がすごい!
予告観て気になっておりいい映画だと聞き鑑賞!
とある街で起きた幼女の失踪事件
あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた
娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない
唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった
そんな中、娘の失踪時に沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう
世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく
一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう
それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける
というのがあらすじ!
ドキュメンタリー映画みたいな感じ!
すごく重たい話だけどキャストみなさんの演技がすごい!
砂田さんの気持ちが揺れ動いてる姿になんとも言えない気持ちに…
砂田さん仕事向いてないないんじゃないかなって思ってます笑
そして石原さとみさんの演技すごすぎましたね
どんどん壊れていく姿がみててつらい気持ちになります😔
あのいたずら電話でのシーンはほんとに見てられなくてつらいし悲しい気持ちになりました…
1番衝撃的で印象に残ったシーンになりました…
あと弟さんが虚偽の目撃証言をした理由と昔の出来事を聞いたときだからこんなにも情緒不安定なのかと納得
弟さんと和解できた感じに見えて良かったと思えました😌
最後らへんになると夫婦が少しは前を向けてるように見て少しだけ安堵しましたね
SNSの誹謗中傷やいたずらなどいろいろ考えさせられる映画でした!
フィクションなんですがノンフィクションでテレビで失踪を扱ってる番組の裏側を見たような感じ…
キャストみなさんの演技が凄すぎて息をするのを忘れるぐらいに見入ってしまいました…
石原さとみの演技が今までとは違って迫力があり壊れていく姿がすごすぎました
重たい話ですが素晴らしい映画なのでぜひいろんな人に観てほしいです!
素晴らしい映画をありがとうございました☺️
通過点としてのマイルストーン(里程標)A milestone as a waypoint
感じ方はそれぞれかもしれないけれど、
ここ最近の価値観の変化は激しい。
この映画は、
数年後に観ると、
「あぁ、こんな時代だったんだ」
と、言われるものになるかもしれない。
主演の石原さとみさんのおかげで、
映画にもかかわらず、
今という時代を生々しく切り取ったものになった。
それは娘を失った夫婦、その身内にとどまらず、
それを取り巻く環境も、
象徴的に描いていると思うからだ。
失踪したことを広く知らしめるためのネットが、
被害者である人に向けての刃になり、
それは別の人間にとっては、出世の道具になる。
人として踏みとどまろうとすれば、
見方を変えれば損をし、
企業では、評価されない。
でも映画を見る僕らは、その踏みとどまる態度が
正しいと理解している。
PCやスマホの前にいる、
何のとりえもない人間が、
それを使うことにより、残酷なことを行える。
フィクションなのに、
僕は殺意を覚えた。
そして、自分たちと同じような
隣にいるような人間が、
優しく弱く、真面目がゆえに、
開き直ることも、弁明することもできず、
語らないゆえに誤解される。
どこかで見た光景にあふれている。
出口のないトンネルのような映画だったが、
森優作さんの演じる主人公の弟が、
次へ進めてくれ、映画館を後にすることができた。
たぶん、まだ世の中は変わっていく。
この映画は【今】を切り取って永久保存した。
Everyone may have different feelings about it, but the recent changes in values have been drastic.
This movie might be something that, when watched a few years from now, people will say, "Ah, this was what the times were like."
Thanks to the lead actress, Satomi Ishihara, despite being a film, it vividly captures the essence of the present era.
It not only portrays the couple who lost their daughter and their relatives but also symbolically depicts the surrounding environment.
The internet, used to widely publicize the disappearance, turns into a weapon against the victim and becomes a tool for others' advancement.
If one tries to remain human, from another perspective, they suffer losses and are not valued in the corporate world.
But we, the viewers, understand that this steadfast attitude is the right one.
People with no particular merit, sitting in front of their PCs or smartphones, can commit cruel acts using them.
Even though it's fiction, I felt a sense of murderous rage.
And people just like us, the ones next to us, who are kind, weak, and earnest, end up being misunderstood because they can't brazen it out or explain themselves.
The movie is filled with scenes we've seen somewhere before.
It was like a tunnel with no exit, but the protagonist's brother, played by Yusaku Mori, helped us move forward and leave the theater.
Probably, the world will keep changing.
This movie has permanently preserved the essence of [now].
人間、石原さとみを感じて震えました。
女優・石原さとみ様‼️
石原さとみさんは実力のある女優さんだと思う‼️ただこれまで作品に恵まれず、その演技力を発揮する機会に恵まれなかったんじゃないでしょうか⁉️「シン・ゴジラ」でも一人だけ浮いてたし・・・‼️そしてついに今回、その演技力を遺憾なく発揮している作品が、この「ミッシング」です‼️行方不明になった娘を捜す母親役で、泣いて、叫んで、ビラ配って、憔悴しきって、おまけに失禁まで‼️その熱演ぶりは凄まじい‼️母の娘への愛情、娘を失った悲しみ、これからも娘を捜し続ける覚悟が映画全編にみなぎってる‼️もちろん吉田恵輔監督の確かな演出力あってこそとは思うのですが、石原さとみさんの存在なしには成立しなかった映画ですね‼️お見事‼️また、ネットにおける誹謗中傷の問題も印象的に描写されてますが、中村倫也の報道の問題が中途半端に終わってしまったのがザンネン‼️
演技が凄かった。
石原さとみさんのキュルン港区女子のイメージから一転し、日々の生活に自分を後回しにしがちな忙しいママ。そんな彼女が地獄に堕ちてもがいてもがいている姿を見ていて辛さと虚しさと可哀想さ…。なんともやるせない悲しみの感情に押し潰されました。
夫の優しさに気づいた時や周りの親切さに微かな光を感じました。
石原さとみさんの演技力のなせる技でしょう。
お芝居や、情景など作る側の気持ちなど考えると、素晴らしい作品ではありましたが、題材がリアルなだけに…もしも現実的に身近で起きたらと思うと辛くてやるせなくて鬱々とした悲しみや辛さをしばらく引きずってしまいます。
見終わってからのしんどさで★3です。
後悔、微妙な映画。
吉田恵輔 監督の凄さは良く分かった。それだけにラストで・・・。
吉田恵輔 監督による2024年製作(119分/G)の日本映画。
配給:ワーナー・ブラザース映画、劇場公開日:2024年5月17日
吉田恵輔の脚本監督作品だから、人間の心の動きの描写が中心で、失踪した娘は戻らないことは予想した。その通りというか、予想以上に何も起こらない映画で、それでも大丈夫、映画として十分に成立するという吉田監督の自信に基づく挑戦、そこに凄みの様なものは感じた。
実際、周りに当たり散らしすっかり壊れていた母親石原さとみが、同様の行方不明事件で娘が見つかったことに本当に良かったと唱えるシーンに、壊れた心もここまで回復出来るのだとの感慨を覚えた。そして、街頭でビラを配る彼女に、娘が見つかった母親から、活動に協力させて下さいと声をかけられるシーンでは、母なる者の気持ちの美しさ・強さを見せつけられたせいか、強くウルッときた。この街頭シーンでの石原さとみの表情の凛々しさも、素晴らしかった。
ただ、自分はシン・ゴジラの石原さとみの演技を下馬評と異なり高く評価するものだが、期待が高すぎたせいもあるかもしれないが、主演の彼女の演技は全体的には少々期待ハズレであった。特に、娘が保護されたと警察に駆けつけ、それがイタズラと分かった時の彼女の吠える様な叫び声。意外性により壊れた彼女の印象付けを狙った監督の演出と思えるが、人間は本当にガックリときたとき大きな声を出せるだろうか?重要なシーンだと思うが、自分にはリアリティが感じられず、彼女に共感をすることが出来なくなってしまい、残念な演技に思えた。
一方、彼女の夫役青木崇高の演技には感心させられた。ネットの中傷に怒りまくる妻に呆れながら、或いは誕生日でないのにTV撮影様に娘不在の誕生日パーティーを行う妻に疑問を感じながら、ずっと彼女を支え続ける包容力がある夫を、実にナチュラルに演じていた。
娘失踪事件の取材を続けているのが、地元TV局の記者中村倫也。彼は「事実を報じる」をモットーとしセンセーショナリズムからは遠ざかっていようという人間。しかし、上司からの圧力もありネット上であいつが怪しいと言われてもいる石原さとみの弟森優作の取材を敢行。口下手な彼は、その映像により、世間から犯人扱いされてしまう。後輩は政治家スキャンダルのスクープに成功し、キーTV局に転職。記者として何をどう取材するべきか?理想と現実の狭間の中で、葛藤し続ける中村倫也の姿が印象に残た。心情を細やかに表現していて、とても良い俳優とも思った。ただ、抑えた演技ばかりで目立たず、俳優としては少々勿体無さも感じた。
そして、描写の比重の大きさもあり、答えを模索するTV記者の彼こそが、本映画の隠れ主人公にも思えた。そして彼は多分、表現したいものと、周りからの要求に過去悩んできただろう吉田監督の分身なのだろう。ただ彼の物語が厚くなりすぎて、主軸のはずの石原さとみファミリーの物語とのバランスが危うくなっていた感は否めなかった。
前作と2作品しか視聴していないが、吉田恵輔監督が脚本も含めて、心情変化描写に特徴有する特異な作家性を有し、その要素だけで映画を成立させる稀有の力量を有することは良く分かった。それだけに、その作家性と愛する娘が母親の元に帰ってくる様なハッピーエンド的物語設定、その両者が上手く併さった様な映画を、世界に向けて是非創って欲しかったとも感じた。それが難しいとしたら、せめてエンドロールで3人が映った家族写真を出すとか。
監督吉田恵輔、脚本吉田恵輔、製作井原多美 、菅井敦 、小林敏之 、高橋雅美 、古賀奏一郎、企画河村光庸、プロデューサー大瀧亮 、長井龍 、古賀奏一郎、アソシエイトプロデューサー行実良 、小楠雄士、撮影志田貴之、照明疋田淳、録音田中博信、装飾吉村昌悟、衣装篠塚奈美、ヘアメイク有路涼子、音響効果松浦大樹、VFXスーパーバイザー白石哲也、編集下田悠、音楽世武裕子、助監督松倉大夏、スクリプター増子さおり、キャスティング田端利江、題字赤松陽構造、制作担当本田幸宏。
出演
森下沙織里石原さとみ、森下豊青木崇高、土居圭吾森優作、美羽有田麗未、三谷杏小野花梨
小松和重、不破伸一郎細川岳、カトウシンスケ、駒井山本直寛、村岡柳憂怜、美保純、砂田裕樹中村倫也。
娯楽作品感マイナス100点の超ヘヴィな人間ドラマ!
逆エンタメのウルトラ極め付けって感じの内容で実際に遭った行方不明事件のアレまんまだし SNSでの誹謗中傷やワイドショーの偏向報道や盛りだくさんで 気まづい空気感などの作り方が上手くて韓国映画の超ヘヴィな作品くらいのクソ重い内容で流石だなあと思いました!(ハリウッド娯楽作品以上にこういう作品やホラーが大好物なので笑)
あとこっち系の作品は暗くて重いので合わない人が多いと思うので低評価の人が一定数居るのも好みの問題なので仕方が無いですね(空白や市子が無理ならミッシングも無理ですね! あと解決しないし犯人とか出て来ないから消化不良って人も無理だと思います!)
前作の空白のあの重い空気感が好きだったので また同じ感覚を味わう事が出来たので凄く満足度が高くて最高にどんよりした気分でスッキリ劇場を後にする事ができました。
あとこの監督の独特のクセが強いコメディセンスというかユーモアが炸裂していてスーパーでヤクルト1000が無いのよ!誰かが買い占めしてるんでしょ!ってクレーム入れてるシーンやアーケードで揉めてる男女とか カメラ回してる時に何でも無いようが事が幸せだったと思うって言ってるシーンで虎舞竜かよって(頭ん中で虎舞竜かよって思った瞬間にカメラマンが突っ込み入れてくるし)シーンとかシリアスな場面に不意に笑わすシーンも入れてくるのが良いアクセントになってましたね。
あと石原さとみの演技で アレは大袈裟過ぎだし無いわって意見もあるみたいですが病んでイライラしてパニックになって挙動がおかしくなるのとか知り合いで実際に病んだ人が過去に何人か居て間近で見た事あるから分かるんだけどまじであの挙動は超リアルですよ、ヒステリーな感じとか どうしていいか分からなくて早送りみたいな動きになったり奇声発したりとか!!!!!!
あと旦那役の人がめちゃくちゃ良くて最後の泣くシーンとかもらい泣きしちまったです!
最後結論はでないけど希望のある終わり方で良かったと思います。
見ていて思ったのがこの監督と さがすやガンニバルの片山監督は本当に日本の作品とは思えないような独特の空気感を作るのが本当に上手くて信用出来る監督なのが良くわかりますね。
あと 空白で謝りまくるだけの 松坂桃李と同じ立ち位置の中村倫也の抑えた演技で謝りまくるのも良くて 演技が上手い人の存在感を消す演技を見ると改めて演技力があるってのが再確認出来て素晴らしいと思いましたよ!
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