「映画のようには…」ミッシング KEIさんの映画レビュー(感想・評価)
映画のようには…
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娘が見つかる、犯人が捕まるなどと言うことは無かった。全編通して物凄くリアルな感じがする。娘が失踪してから時間が経つにつれ、事件は風化しつつあり、取り上げてくれるのも地元TV局のみ。妻はTV局記者に取材を受けるうちに記者に藁をもすがるようになっていく。記者は事実報道と視聴率優先を課す局との狭間に葛藤する。年下記者がキー局に引き抜かれるのも、上手く心の葛藤を描かれていた。一心不乱に娘を探す過程で、あらゆるものにぶつかり、イラつき、また悲しむ母親役を体当たりで演じた石原さとみ、コミュ障で挙動不審な弟役森優作、夫役青木崇高はいずれも好演だった。ラスト、ここまで妻に寄り添い、耐えてきた夫の涙は本当にお疲れ様と言いたい。
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