「頭から中盤過ぎまで強いて共感部なし、終盤2年後展開から人の心の流れが良くなった。」ミッシング The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
頭から中盤過ぎまで強いて共感部なし、終盤2年後展開から人の心の流れが良くなった。
この作品のベースは、2019年山梨キャンプ場女児失踪事件をヒントに制作されているのではと感じます。
ワ-ナ-配給で日本のTV局は絡んで無さそうですが、実の所 一応の結論域まで行き着いた件と思います。よってこのご家族を今はそっとしてあげて欲しい願いです。なぜワザワザTV報道のネタ的な絡み作品に持ち上げて制作されているのか、大いに疑問を感じますが。しかも劇場公開作なんて(。-`ω-)
そう言う事を知らず、今日は「ミッシング」を見ました。
先ほどの視点論点を既に持ち合わせていたため、
頭から中盤過ぎまで、全く心微動だに至りません。感情移入不可でした。
妻の沙織里(石原さん)が異常なくらいテンション高すぎて実際には有り得ない感じします。夫の豊(青木さん)は反面落ち着いてて、一緒にパニックっていない所が少し理解は出来ます。
TV局の報道ネタに夫婦感情をまだ利用するの?って思いがあり、嫌悪感がでました。怒りに達した為、涙どころか夫婦の会話、局の対応を見ててもう飽き飽きな思いで一杯ですね。ヤラセの誕生日会に、チラシ受け取り時の顔のうつむき撮りなど・・・それで中盤過ぎまで展開終わり。
ネットの中傷事なんかも 既に”誰も守ってくれない”などの作品で問題提起されていたので 敢えてハマる事は有りませんでした。
終盤の2年後展開から、同じ地域でまた発生する失踪事件。これを夫婦がなんとか早期発見出来るように、また我が子が一緒に見つかる様に活動するする所は良かった。子供達の安全を守る地域の安全活動参加や、弟が必死に働いて失踪解決活動費の寄付をしている事や、車内で姉に弟が謝罪する所、弟に娘と一緒にいた時の動画を送ってあげる所、弟も娘を本当に心配していたんだと姉が気づけた所はgoodでした。
近くで発生した失踪事件は、前夫が連れ去っていた事が分かり無事に子供は帰ってきた~ 夫婦が凄くこの事を喜ぶ所ですかね。ここは良かったです。そしてこの戻って来たお子さんとお母様が ”私達も何か失踪解決のお手伝いをします”って申し出てくれた事でしょうか。夫が男泣きする所はグッと来ましたね。
時間経過と言う流れが 夫婦の心を徐々に癒して行きます。
夕日の光が窓際に置いたビン色を通過して白い壁に虹が映る。
それを手で触れて掴もうとする、母の沙織里。
前からもそう言う虹光は有ったかもだけど、それには全く気づけなかったのでしょう。今 やっと心が落ち着いて来て 感じたり見えなかった物が見える様になってきたんだと思います。
きっと娘は生きている、いつかまた会える・・・そう感じます。
終盤展開で盛り返す流れとなった所が 全体的に惜しい所でしょうか。
気になる方は 劇場へ。