「意地が悪い、ガラス越し」ミッシング うらさんの映画レビュー(感想・評価)
意地が悪い、ガラス越し
また映画の評価とは関係ないことを書くかもしれませんが、スマホが勝手に写真をまとめてアルバムみたいにして流してくれる機能があるじゃないですか。自分は息子が生まれて一眼に凝りだして、低予算ながら一眼ならではのきれいな写真を残せていると自負していいて、たまに電車とかでそのスマホがまとめてくれたアルバムを眺めてニヤニヤしているのですが、この映画の冒頭に流れるホームビデオがそれに重なって。この映画のあらすじはやっぱ知ってるから、ああ、この可愛い娘さんが、って思うとうわーってなりました、頭から。可愛い子供の記録は、子供がいてくれるからこそニヤニヤできるんですよね。いなければもうそれは…別れた恋人の記録なんかより、もうどう扱ってどう見ればいいのかわからない記録になりますよね…
この映画は、ミステリーでもサスペンスでもなく、なにかメッセージがあるわけでも、感情を激しく揺り動かすドラマでもない(親として少し泣きましたが)ように思えました。「意地悪な神様が意地の悪いタイミングで最悪な物事を起こす」、そんなあるあるの詰め合わせです。つまりは製作してる人たちはかなり意地悪なんじゃないかと思います笑セリフにも言っちゃいけないことを言っちゃいけないタイミングでの一言が多かったですね。
あとガラス越しになにか起こっていることが印象的でした。聞こえない罵倒や叫び、物理的な悪意、色の重なり…音を遮ったり、割れたり、光を通したり…
石原さとみさんがこれぐらいできるのは想定内でした。青木崇高さんの演技が個人的には良かったです。
港町の女性って暴力的で怖いですよね。(経験より)
最後にまたこの映画には関係ない、ただの蛇足ですが、登場人物の行動にいちいち「こんな事するなんて、言うなんて、とても考えられない。感情移入できない。」って映画の感想を見かけますが、そういう視点でしか映画を見れない人がいることは割と驚きです。
おはようございます。
コメントありがとうございます。
うらさんの仰る通り、可愛い子供がいてくれるからこそ、その記録はニヤニヤして見られる。
本当にそう思いました。頭もげるほど頷きました。
砂田がもし子を持つ親ならば、描かれ方が違っていただろうし、沙織里達に対する関わり方に共感出来たんでは、、とか思い返している今日この頃です。
本人に悪気がないからこそ、厄介でした。
頑張っていたさとみちゃんでしたが、個人的には港区の匂いのするさとみが好きかもです♪