「重い、けど見応えたっぷりです!」ミッシング marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
重い、けど見応えたっぷりです!
SNSって何なんですかね!マーケティング的なメリットは大きいでしょうがデメリットの方が多い気がします。こんなこと言ってると「使えない年寄りの戯言⁉︎」ってディスられそうですが。
実際に起きた話を元に作られたわけではないかもしれませんが、思い当たる事件が多々ありますよね。やはり顔が見えないと好き勝手してしまうのは『性悪説』なんでしょうか?『性善説』が好きなんですけどね。悪い人が出てこない映画は気持ちいいですから。
それにしても石原さとみさん、派手に壊れてましたね!自ら監督にアピールして創らせただけのことはある見応えある作品、素晴らしい演技でした。まさに派手な、いや重〜い新境地開拓!赤いシリーズでデビュー?された時は山口百恵さんのリメイク、荷が重過ぎ?って思ってましたが『アンナチュラル』くらいからメキメキ頭角を表して産休後にいきなりコレは凄すぎです。色々な場面で泣き叫んだり信じられない壊れ方、天晴れです。
青木崇高さん-1.0に続きとってもよかったですね。こんなに重い問題ではなかなかありませんが何度も出てきた夫婦喧嘩のシーンは本当の夫婦間のやり取りのようで身につまされました。妻を怒鳴るのではなく自分で消化させて抑えるできた旦那さん、ホテルでのタバコのシーン、中でも最も泣けたのは娘さんが戻ってきた親子の申し出に嗚咽するシーンでした。こちらも涙が出て嗚咽してしまいました。
もちろん中村倫也さんも素晴らしい役どころでした。誰が何を言おうとも、後輩のやり方に賛成できなくても本当の報道マンを貫こうとするが上司からの無理強いで沙織里(石原さとみさん)にヤラセっぽい演技をさせようとして葛藤しながら自己嫌悪に陥るところ、さすがです。
初めて見ましたが森優作さん、まさにホンモノのごとく気持ち悪かったですが姉との車の中でのシーンは圧巻でした。
同じく吉田恵輔監督作品の『神は見返りを求める』も後味が悪かったですがこの作品は後味悪いながらもエンディングの虹っぽい影とピアノの旋律に救われました。
石原さとみさん、青木崇高さん、中村倫也さんが実力発揮しまくりの素晴らしい作品でした。皆さんのレビューを読むのが楽しみです。