「プロフェッショナル 匠の技」わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏 ku-pa-さんの映画レビュー(感想・評価)
プロフェッショナル 匠の技
上野の森にある国立西洋美術館の、ル・コルビジェによる設計当初の姿に戻すリニューアル工事に密着したドキュメンタリー。
美術館の学芸員はもちろんだが、工事前後の引越し作業に携わる運送業者や工事業者による匠の技にも魅せられる。
国立西洋美術館のキュレーターの皆さんの収蔵品に対する深い造詣と愛には圧倒させられる。そしてとにかく皆さん、キャラが濃い。
特に今回の映画撮影に中心となって協力されている若い男性キュレーターの方のファッショニスタぶりが隠れた見どころ。
本作では国立西洋美術館の楽しいところ美しいところばかりではなく、独立行政法人として昨今は採算性が求められる故の厳しさ難しさにもスポットが当てられている。
いろいろと考えさせられるが、我々に出来るのはささやかではあるが、まずは美術館に足を運ぶことで応援することからだろうか。
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