「兎にも角にも戦争が無いことが一番」コヴェナント 約束の救出 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
兎にも角にも戦争が無いことが一番
あらすじとかはあまり読まず、なんとなく任務地から米軍基地まで一生懸命に帰還する=負傷した上官を救出するっていうシンプルな話かと思ったら、これはまだ話の半分だったのか!と見ながら驚いていました。
まさか無事に家に帰ってからが、新たな闘いの始まりだったとは。それにしてもビザ降りなさすぎ。あとこういういきさつなら助けられたジョン・キンリー氏の単独救出でなく(最終的には多くの協力者はいたけれども。。)最初から米軍そのものがもっとアーメッドさんの保護に力を尽くすべきなんじゃないか??って思いました。
家族で逃げるほどに追い詰められる前に、ちゃんとアメリカ国内に居場所を確保してあげればこんなに逃げなくて良かったのに。これ、ジョンが「命の恩人を助けよう」とここまで深く思わなければこれだけの行動を起こさず、そしたらアーメッドさんは一生隠れて生きるだけになるの??そこまでジョンの良心の呵責に頼るだけの案件なのか。。とアメリカ政府にやや落胆。
通訳の人全員にビザを出すんじゃなかったの??そのへんの対応が遅いのは国としてどうなの??とお役所対応にジレンマ。
映画に取り上げられた人は無事にアメリカへ行けたようだけど、他の多くの通訳の人達の顛末を考えると、とにかく戦争そのものが無ければ皆こんなに苦しまないのに、と思いました。
あと最後、パーカーさんは一応契約通り助けに来てくれたけど、ジョンからの電話に出ないで上空からの一掃攻撃って。。。ジョン達には当たらないように画像分析しながら攻撃したにしても。。何でジョンに「約束通り助けに行くから、でも火力強いんでそこからは決して動かないで!」って連絡、何でしなかったのか。。ちょこっと疑問が残りました。
助けてもらえて良かった〜だけでなく、実は助けられたほうが、逆に精神的な呪縛があるっていう真実を伝えてくれた、重い映画でした。