「命懸けの救出劇がシンプルに胸に響く」コヴェナント 約束の救出 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
命懸けの救出劇がシンプルに胸に響く
予告に興味を惹かれて鑑賞してきました。予想以上に見応えがあり感動的な作品で、満足度が高いです。
ストーリーは、アフガニスタンでタリバンの武器庫捜索の任に就いていた米軍曹長キンリーが、爆発物製造工場を発見するものの反撃に遭って負傷し、仲間の中で唯一生き残ったアフガン人通訳アーメッドのおかげで九死に一生を得て帰国するが、自身を助けたことでアーメッドがタリバンに狙われることになったことを知り、アーメッドを救出するため再びアフガニスタンへ向かうというもの。
内容はほぼこれだけで、捻りはありません。しかし、おかげでアーメッドとキンリーが立ち向かった命懸けの二つの救出劇が、極めてわかりやすく、シンプルに胸に響きます。中でも、キンリーが命の恩人に報いたいという思いだけで行動しているのではなく、自身のPTSDを取り除くことも救出行動の理由の一つとして描いている点がいいです。単なる美談とするのではなく、キンリーの苦悩も赤裸々に描くことで、説得力が増している気がします。
アーメッドを救いたい一心で関係機関に電話をし続け、それがまともに取り合ってもらえないことでキンリーが味わう、無力感や徒労感もよく伝わってきます。だからこそ、もう一度戦地へ赴こうと決意する彼の心情は、察するに余りあります。そんなキンリーを陰でしっかりと支える妻の存在感が、本作をさらに感動的なものとしています。わずかなシーンながら、救出に向かうキンリーの背中を押す妻の姿に目頭が熱くなります。
また、アクション映画にありがちな派手な銃撃戦もあえて抑え気味に描き、それでも背後にじりじりと迫るタリバンの恐怖を描いている点もいいです。アフガニスタンの緊迫した情勢とタリバンへの憎悪、人々が味わう命の危機と隣り合わせの日々など、リアリティをもって迫ってくるようです。ラストは想定の範囲内ではありましたが、それでもここ一番の米軍の機動力には心揺さぶられます。あんな機体は初めて見ましたが、ハンパない破壊力に驚きました。下手をしたらダムが決壊するんじゃないかと、よけいな心配してしまいました。
主演はジェイク・ギレンホールで、アーメッドを思って行動する姿が熱いです。脇を固めるのはダール・サリム、ジョニー・リー・ミラー、エミリー・ビーチャム、アントニー・スターら。
失礼します。胸に響きました。でも最後は娯楽でしたね。ヘリからなんで 敵味方キレイに撃ち分けられるのか不思議でした。ダム決壊❗️
でもおっしゃるように 必要以上に 罪悪感に苛まれる夫を 送り出す妻 が胸熱 というより神でした GOD
キンリー曹長との 同化 苦悩を 私も若干なりとも理解共有しました。
私は貴殿のレビュー最後段の 人を思って行動する 心情姿 に 同感👍です。