「これは凄い!今年暫定1位!」コヴェナント 約束の救出 Duchampさんの映画レビュー(感想・評価)
これは凄い!今年暫定1位!
全く予備知識なしで劇場鑑賞。
ガイ・リッチーはオサレ系アクション映画を撮るイメージしかなかったけど恐れ入りました。
こんなハードな戦争映画が撮れる監督作品だったとは!
▽あらすじと見所
イラク戦争時の米軍人ジョン(ジェイク・ギレンホール)と現地アフガン人通訳アーメッド(ダール・サリム)の絆を描いた作品。
前半は、普通に出来が良い戦争映画だったのだが、、
中盤でチームが壊滅しジョンも足を負傷!
間一髪でアーメッドがジョンを助けてからの展開が凄まじい!
アーメッドは、動けないジョンを介抱しながら砂漠の山岳地帯を手押し車で100km運搬!しかも道中はタリバンに懸賞金をかけられ、命懸けの脱出劇に!
間一髪で米軍に助けられたジョンだが、結果的に自分だけアメリカへ帰還し、アーメッドは取り残されてしまう。
終盤、ジョンは再び地獄のアフガンに再び戻る決意をし、アーメッドを単身で助けにいく激アツな展開に!
▽演出
この映画、終始米軍有利でない印象で展開で進み、緊張感が凄まじい。
・アラビア語優位
意図的にアラビア語に字幕をつけないシーンが多い。
シンプルだが、通訳頼りに情報収集してる米軍にリンクでき、かなり不安になる。
通訳と信頼関係を結ぶことが前提になるため、映画のテーマとも合致している。(ジョン視点だと、アーメッドの発言が優位になるのも上手い見せ方)。
・ゲリラ戦の恐怖
画面上で、敵がどこにいるのか分からない恐怖が常に潜んでいる。
アフガン=タリバン勢力圏内。情報が不確かで少数のチームで作戦しているため、敵に囲まれると詰む。
▽好きなシーン
回復後、ジョンが移民局に1ヶ月電凸しまくってキレるシーン。短いカットを矢継早に繋いで見せるのは上手い、流石。
これは歴代の電話でキレるシーンでもかなり上位にはいるのでは!?