「現地の当時の事情ほかはある程度前提にされているので注意」コヴェナント 約束の救出 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
現地の当時の事情ほかはある程度前提にされているので注意
今年79本目(合計1,171本目/今月(2024年2月度)32本目)。
(ひとつ前の作品「マッチング」、次の作品「THE WILD 修羅の拳」)
35分差でこちらの映画です。
本作品自体はドキュメンタリーを着眼にした映画ということで実話かどうかははっきりしませんが、参照している史実自体は明確に存在するので、この点(今ではあまり報道されない)に関しては何らしら動画サイトほかである程度学習しているかどうかだけでもかなり違ってきます(そうしないと「実写版ガルパンか」という状態と化してしまいます)。
また、この地域を扱う映画の特徴として、イスラム教に関する知識が求められるかどうかという部分ですが、「こっそり求められている部分はあるが映画内では表立って出てこない」というところです。高校世界史で習う「スンナ派とシーア派の対立」程度の扱いで構わないかと思います。
上述の通り「ドキュメンタリーに着想を得た映画」ということではありますが、アクションシーンも満載だし(ただし、一般指定なので描写には配慮がどうしてもされる)、見て損はないかなといった作品です。
日本では現在ではウクライナ侵攻、あるいはイスラエルの紛争がよく報道されますが、少し前まではこの地域の話はよく取り上げられたもので、NHKのニュースにせよ30分なり45分なりでは扱える量に限界があるので最近はあまり報道されませんが、今でもこの遺恨は残っているということ(完全終結したとはとても言い難い)には注意が必要かなといったところです。
そういった趣旨もあるので、娯楽としての「映画」というカテゴリにはなるとしても、決してこうアクションが良かったとか何とかではなくて「日本から離れたある地域で何が起きているのか」ということを考えさせる、ドキュメンタリーと娯楽としての映画の半々程度の立ち位置に来るものであり、誰にでもおすすめはできませんが、迷ったら一考といったところです(この地域を描いた作品は過去にもいくつもあるので、VOD課金などしてみたかどうかなどでもかなり差は出るし、一部の特殊な作品を除けば、まぁ悪い言い方をすれば「リアルガルパンか」という状況は避けられないので(程度問題の話)、好き嫌いはある程度事前に把握することが可能でしょう)。
採点に関しては以下を考慮しました。
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(減点0.2/more than の訳し方について)
この値は「その値を含まず、その値よりも大きい」ときにしか用いません(「以上」とは異なる)。ただ、ドキュメンタリーの要素はあるといってもサイエンス映画でもなく必ずしも数値的に厳密な訳が必要という映画とも言い難いので(サイエンス映画だと減点幅は増えます)、指摘はしますがこの程度です。
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