「緊迫感があり面白い。描き方は少し踏み込み不足」コヴェナント 約束の救出 くりくりぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
緊迫感があり面白い。描き方は少し踏み込み不足
緊迫感が伝わり面白かったと思いつつ・・・。
昔ながらのアメリカは善、敵は超悪との描き方に留まった物語が残念ではあった。
観ている間は、さほど気にならないが、見終わって振り返ると、そう思ってしまう。
少々飛躍してしまうが昨年完結した「進撃の巨人」が、戦いのなかで両面性を強烈に伝える構成であったことが脳裏に強く残っているのからかもしれない。
それはさておき、やはり、現代的な物語としてはタリバン側の戦う情理も少しだけでも描いて欲しかったと思う。ただただ撃ち殺されるのは何か違うかなと思ってしまう。
単なる戦闘+友情のアクション映画だとするとランボー怒りのアフガンと比較せざる得ない。ランボーを当時のアクション映画の★5クラスの位置づけとすると本作の評価は総合3.5に留まる。
映像 ★★★ (リアル感・緊迫感があった)
音 ★★★
物語 ★★★ (駄目ではないが深さが足りない)
・職業軍人ではない主人公が危険を冒して功を焦る動機が薄い、仲間の死?
・通訳がアメリカに絶対に行きたい動機が薄い。など。
役者 ★★★ (不満はない)
編集 ★★★★ (120分の尺に良くまとめている)
粗さ ★★★ (多少はあるにせよ気にはならない)
総合 3.5
脱線話し。
今日の初回で観たが中年以上がほとんであった。
映画終わって出てきたらハイキュー待ちの中高校生が溢れていた。
泥臭い戦闘映画を好んでみるのは、そういう世代ばかりになったのかもしれない。
戦闘物だとしてもスタイリッシュさが必要なのでしょう。
ひとくくりにはできないかもしれないが、少々時代を感じた。