「【”苛烈なるアフガニスタンの戦場で示された二つの漢気。”今作は現実に起きている米兵と米兵側現地人通訳との問題を多数の臨場感あふれる戦闘シーンの中で浮き彫りにしたムネアツなる社会派映画なのである。】」コヴェナント 約束の救出 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”苛烈なるアフガニスタンの戦場で示された二つの漢気。”今作は現実に起きている米兵と米兵側現地人通訳との問題を多数の臨場感あふれる戦闘シーンの中で浮き彫りにしたムネアツなる社会派映画なのである。】
■2018年。アフガニスタンでタリバンの武器工場を探索する任務を担った米軍のキンリー曹長(ジェイク・ギレンホール)率いるチームにアフガニスタン人通訳のアーメッド(ダール・サリム)が加わる。
アーメッドは、タリバンが仕掛けた待ち伏せの罠を見破り、武器工場を発見するがタリバン勢力の激しい攻撃に会い、キンリーとアーメッド以外は全員亡くなってしまう。
◆感想
・大怪我をしたキンリーを100キロ離れた米軍基地へ連れて行くアーメッドの姿が沁みる。それは、自分と身重の妻の米国へのビザを手に入れる為とは言え、手作りの橇、手押し車でタリバンが主要道路を制している中、裏道を只管にキンリーを運ぶ姿である。
ー アーメッドは、タリバンが二人を血眼になって探す中、漸く米軍基地に到着する。だが、彼はアフガニスタン人であるために地に身体を伏せられて意識のないキンリーと離れ離れになってしまうのである。-
・無事アメリカに帰国したキンリーだが、自分の命の恩人であるアーメッドがビザを貰っていないばかりか、タリバンに狙われ家族と共に行方不明になっている事実を知り、移民局に何度も電話するが、事態は一向に進まない。
■遂にキンリーは妻キャロラインが実質経営しているヴィンテージ車販売の家を抵当に入れ、昔の命を助けた上司に掛け合い、アーメッドのビザ発行を依頼し、民間軍事傭兵会社のパーカーたちを雇い危険を覚悟で、アフガニスタンに戻るのである。
ー ここで印象的なのはキンリーの妻キャロラインが、彼のアフガニスタンに戻るという選択を止めない所である。
彼の人間としての信義を重んじたのだろうが、中々出来る事ではないと思う。ー
・アフガニスタンに戻ったキンリーは、パーカーたちの遠隔フォローを得ながらアーメッドを探す。
そして、漸く見つけたアーメッドとの再会シーン。
幌で顔を隠したキンリーは手短に用件を伝え、準備してあったトラックにアーメッドと妻と幼子を乗せて、ピックアップ予定地のダムに向かうのである。
だが、それを察知したタリバン勢力は執拗なまでに、キンリーたちを追って来る。ハラハラドキドキシーンである。
ダムの天端上での激しい銃撃戦。
キンリー達の銃弾は尽き、最早これまで・・、と言う時に現れたパーカーが飛ばして来た”死の天使”AC-130。
パーカーたちはダムの天端上のタリバンだけでなく、周囲のタリバン兵も一斉射撃で一掃する。
・そして、アーメッドと妻と幼子がAC-130に乗ってアフガニスタンを脱出するシーン。アーメッドはキンリーから渡された家族全員のビザの表裏を感慨深そうに見て、キンリーとアイコンタクトを取るのである。
ー 個人的に大変沁みたシーンである。二人の漢気が伺えるシーンだからである。ー
<だが、エンドロールで流れたテロップは辛い。
米軍が2021年8月末にアフガニスタンから全部隊を撤退した後に、政権を取ったタリバンが行った事。
それは、300人以上のアフガニスタン人の米軍通訳者と家族を殺し、今だに何千人もの米軍に協力したアフガニスタン人が、隠れて生活している事である。
今作は、現実に起きている米兵と米兵側現地人通訳との問題を浮き彫りにしながらも、二人の異人種の絆を描いた、ムネアツな社会派映画なのである。>
おはようございます!
ちょうど今サイト見てたのですぐ気づきましたよ(笑)
キンリーさんも良かったけどアーメッドさんが熱かったっすね!
延々と続く悪路の登り道でシャウトしながら登ってく姿は観ててコッチが疲れた気がしました。
会議あるんですね頑張って下さい👍
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