きっと、それは愛じゃないのレビュー・感想・評価
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名匠カプールの久々の新作
カプール監督といえば「エリザベス」で一世を風靡しながら、最近はめっきり名を見なくなっていた。そんな名匠が、ラホール生まれの自身にとって身近な題材、文化を織り交ぜつつ、ラブコメというジャンルを多文化主義に富んだものへ進化させようとする試みを面白く観た。その意味では、映画の題材探しに悩むリリー・ジェームズはある意味でカプールの分身と言っていいし、探している答えは案外一番近い場所で見つかるものである。一方、幼い頃から”お隣さん同士”として育った主人公が、互いの風習や価値観を当たり前のものとして受け止め、またカメラ(ドキュメンタリー撮影のための)の存在を挟み込むことで互いの恋愛や結婚に関する考え方に疑問や批判を投げかけることなく、まずは尊重し、成り行きを見守るところからストーリーが展開する点は新しい。結末こそ予定調和的ではあるものの、主演二人は終始リラックスした佇まいで、理想的な好演ぶりだった。
『恋人たちの予感』へのオマージュ
いやぁー、良かったです。
映画館で予告を見ていて、何となく見たいなーと思っていた映画。
普段、恋愛映画はあまり見ないんですけどね。
見合い結婚、異人種間カップル、『卒業』とか『みゆき』みたいな新婦(この映画では新郎)略奪が見れるかと思って見に行ってみた。
結末が予測できる話なんだけど、そこに至る展開は予想を裏切るものだった。
ハッピーエンドじゃないんじゃ無いかと途中何度も思ってしまったけど、最後には気持ちよく終わってくれました。
ヒロインのリリー・ジェームズ、ロンドン生まれのパキスタン人役のシャザト・ラティフ、ともに良かったですねー。
隣同士で育った二人だけど、民族、宗教、国籍が違う。。
異教徒と駆け落ちした妹なんかもいて、二人の間には巨大な壁があったんだと思う。
友達以上、恋人未満。
ホント、最後までハラハラしながら見てました。
ムハンマドの言葉らしい『母の子への愛が一番強い』というセリフが心に残った。
そして、イギリスの離婚率は50%で、見合い結婚の場合の離婚率は6%らしい。。
ホントかと思った。。
そして、私の大好きな映画ロブ・ライナー監督の『恋人たちの予感』へのオマージュを感じる映画でした。
どうせなら『恋人たちの予感』のように、主人公の二人の幸せなインタビューで締めて欲しかったかな。
いろんなラブストーリー
シナリオが面白く、一筋縄のラブストーリーではない。二転三転する感じではないが、安定して観ていられる。特に自分と比較する童話を姪っ子に聞かせるシーンが、自分のだらしないシーンと合わせで見せる面白さがある。
登場人物が全て悪ではなく、等身大の人物で宗教も織り交ぜているが人間身溢れている。
母と子の物語であり、本音で生きることがテーマ
宮崎県での鑑賞ですが、なぜ、こんなに観客が多いのだろうと思ったら
主演がディズニーの実写映画『シンデレラ』でシンデレラを演じたリリー・ジェームズだから・・かなと思いました。
客層が女子多め、カップル多めだったのですが、少なくとも軽めのデートムービーではないなと思います。
主人公ゾーイとその母親(エマ・トンプソンが演じていますが、秀逸な演技で素晴らしかったです!!)、
ゾーイが想いを寄せる男性カズとその母親、
実に母親が寄せる子どもへの愛情に感動をせずにいられない作品になっています。
また、"愛"を本音で語れない、国・宗教・文化・家、そういったものが壁になって、
男女ともに本音を言えない、家族のことを考えて、自分はさておきになってしまう。
それを是として、パキスタン男性であるカズは生きてきたわけで、
それを当たり前としてゾーイも受け止めていたのですが、
いざ、カズが結婚するとなったときに、ゾーイに本音が押し寄せてきて、葛藤するのですね。
普通なら結ばれない二人なのでしょうが、
家族の中に、その普通を突破したカズの妹がいたことを機に、本当の気持ちを大事にしようと
本人たちはもとより周囲も変化していき、
ラストは実に心に沁み入るエンディングになっています。
意外性なし、、、
リリー・ジェームズさんとエマ・トンプソンさんというキャスティングに惹かれて観に行きましたが、どうしても感情移入できず、4時間ぐらいに感じました(笑)。リリーさんがドキュメンタリー監督に見えなかったのもありますが、ラストああなることは予想通りでしたし、そこまでの紆余曲折が回りくどく・・・
24-007
価値観の違いには、良い面も悪い面もある。
多様性の世界で、お互いの価値観を尊重することは美しいことのように思える。
今時のように見えるオンラインを使って、
古くからの伝統にならった家同士の婚姻。
イギリス的ない恋愛観と、
パキスタンの結婚観の違い。
お見合い相手を愛せるのか?の問いに、
好意を持って愛の道を進む、と答える。
お互いの相違を埋めることは難しく、
47番地と49番地は違う大陸だと言う。
民族、文化、因習の違いを超えることは、
更に難しい。
しかし、
母は子を愛して、祖母は孫を愛する。
その気持ちは民族も文化も関係ない。
お互いを宝と認めることが出来れば、
争いも対立も些細な出来事となり、
大きな愛に包まれるのだろう。
おばあちゃんの言葉に涙が出ました。
良い映画でした😁
深くないからの良さ
タイトルから「お見合い結婚」の是非を問うてくるのではなどと考えを巡らして観劇しましたが浅はかでした。もっとフツーにロマンスコメディとして楽しめる作品です。
観客目線では第三者として登場人物の心境が手を取るようにわかるように作られており、本音を隠すがために思い通りにいかない主人公たちのもどかしいこと。それだけ共感できるということでしょうし、そんな芝居を見せるリリー・ジェイムズはとても愛らしく魅力的。
上述の通り、決して教訓的なストーリーではないのですが”love”と”like”、「恋」と「好意」の差を教えてくれますし、また劇中の「愛は(結婚後に)育つもの」というのも印象的でした。
いずれんせよ予想するよりも「深くない」のがこの映画の良さ。「愛とは何か」とか、映画に秘められたメッセージはどーのこーの」とか論じるのではなく、単純に登場人物たちの恋愛模様を楽しむのがベストな鑑賞法のようです。
内緒
新年1発目映画🎥✨
恋愛映画観て、きゅーん❤️となりたくて
こちらをセレクト
エリザベスの監督だから期待を大にして鑑賞
最初、俳優さんオーバーリアクションな演技だなぁと観ていたけど
恋愛、結婚、宗教、差別、家族という問題が、散りばめられて
恋愛できゅんというよりは、わたしは家族の絆に
最期の方、感動しました🥹
デートにオススメです✨
多様性
英国に住むムスリムと英国人の結婚観・恋愛観・家族観・文化を学びながら楽しめる良い映画でした。パキスタン流のお見合い結婚を良しとするカズのドキュメンタリー映画を通してストーリーが進んでいくが、後半はゾーイの気持ちが揺れ動き・・・
有楽町は正月から満席でした。正月最初に見る映画としてはちょうど良かったかな。
今年もたくさんの良い映画の出会えますように!
ただのラブコメではなく大切な深いテーマの作品
好きな女優さんのリリー・ジェームズ主演という事で観ました
ラブコメではあるけど、それがこの作品の本当のテーマではなく、家族がベースにあるように思いました
相手の事だけじゃなく、お互いの家まで絡む上に宗教まで絡んでくるからややこしくなる結婚
日本はここまでややこしくはないだろうけど、ホント結婚ってするのも続けるのも難しい
「そりゃそうなるよね」のラストはこの作品のキモではなく、カズとその家族、ゾーイの幸せを願う母、ここに涙ポロポロでした
我が子を想う母の愛に敵うものはないのです
家族愛の洋画を観る度思うのですが、日本の方が家族に対する想いが希薄なような
そんな感動もありながら、カズの「テロが起こる度に謝らなければいけない」、「47番地と49番地は同じ大陸ではない」、「イギリスで生まれてもどこ出身と聞かれる」、心にズシリとくる悲しい言葉でした
人種、宗教、そんな事に関係なく結婚ってできる世界になると良いよねと改めて思いました
そういう良い作品の中、ゾーイが読み聞かせをするプリンセスのおとぎ話が楽しかったです
新年1作目、良い作品からのスタートです
チルチルミチル
劇的ではないけどもしっかりと染み込んでくる素敵な作品。場面場面で細かく種を蒔いていって、少しだけ油断した辺りから気持ち良く回収されていくので、一年の最後の映画館鑑賞がこれで良かったなと思いました。変わるべき事も変わらぬべき事も世の中にはあるし、理屈じゃない正解もある。皆に幸あれ。
探していたダイアモンドのネックレスは首にあった
アプリ婚が年々増加しているいま、日本だけでイギリスも同じようだ。
お見合い結婚をしようとする幼馴染の男性・カズのドキュメンタリーを撮ることになる女性監督・ゾーイ。
イギリス人同士の結婚ではなく、イギリスに住むパキスタン人の結婚となるから、そこからいろんな結婚観や宗教、人種の違いと問題が見えてくる。
恋愛結婚、お見合い結婚、どちらに対しても肯定も否定もせずに、それぞれにおけるメリット、デメリットも描かれていて、様々な視点から結婚、愛、家族をテーマに物語が展開される。
そして最も伝えたいことは“自分の気持ちに正直になること”だと。
本作には名言が沢山飛び出します。
“恋愛はコトコトにて沸騰するくらいがいい”
“楽園は母親の足元に”
などなど、秀逸な比喩表現がいっぱい。
社会問題や多様性、宗教の違いなども盛り込まれた泣けるラブコメディ。
特に結婚について考え始めたあなたに、是非観てほしい作品です。
「愛の魔力」とは違うけれど
日本に住んでいると宗教の違いで結婚に反対されるなんて話はあまり聞かない。でもいろんな映画を観ていると、逆に日本が特殊なんだと感じさせられる。映画.comの説明に書かれている通り、本作は見合い結婚を選択する幼馴染をドキュメンタリー映画として撮影する、それはその通りだが、見合い結婚というよりも、親が勧める相手と結婚するというもの。そこでは結婚するにあたっての宗教観についてガッツリ触れていて、なんならそれがメインテーマと言っていい。ラブコメの割に意外とシリアスなテーマを扱っている。隣に住んでいながら、大陸が違うんだというセリフはとても重かった。
ラブコメとしての展開は王道と言ってもいいくらいのもの。特段意外なことが起きるわけでない。もっと早くに気づけよ!ってことが多いのも仕方ない。それでも泣けてしまうんだから、ラブコメはやめられない。
ちなみに原題はティナ・ターナーのヒット曲のタイトル。放題は「愛の魔力」。昔はよく考えずに聴いていたが、改めて歌詞を見るとそんな意味だったのかと驚かされた。それ(セックス)は愛とは関係ないものよと強がる女性の歌だったが、この映画では宗教が「それ」ってことなんだろう。この曲は最後まで流れなかったけど、少しくらい使ってほしかった。
大団円…?
ラブストーリーかと思って観たが、家族についての映画だった。
作中でリリー・ジェームズ演じるゾーイが見合い結婚に抱く思いは現代を生きる我々にとって共通の感覚だと思うが、そこをあらためて問い直す。
着地は結局予想の範囲内な訳なんだけど、映画のストーリー的には家族を巻き込んだ大団円。ただ、現実に今もこうした方法で結婚している人々がどう思うのかは疑問。イギリス映画としての着地はこれしかない、ってのは分かるんだけど…
愛はコトコト♪
ドキュメンタリー映画監督の主人公ゾーイが、親が選んだ相手と結婚するという幼馴染を題材に撮らせてもらうことになるが、彼女には秘めたる想いが…といった物語。
愛は一緒にいる中で感じるもの!的なことを言っておきながら、ときめきが無い!とか言って相手を決めれないカズに矛盾を感じたり、相手と初スカイプする時に真横に幼馴染がいるって地獄でしょw…なんて思ったりもしたが、話は結婚だけでなく家族問題にも広がっていき…。
前半こそソコソコの感じだったけど、映画上映くらいからの追い上げが凄まじい!!劇場内からは鼻をすするような音もチラホラ。
逆に言うと妹さんの物語が本筋を食っちゃってる感もあったが、素直に心が暖かくなる展開でしたね。
ゾーイの恋物語に関しては、まさかのそっちに着地⁉なんて思わせながらしっかり軌道修正‼
でも、自分でいうのもアレですが、ワタクシ自身はいつもここで言う獣医さんポジなので何だか複雑だなw
皆、結局は本当に好きな人を追いかけましょう!ってとこですかね。とは言えこの2人もトキメキというよりは、それこそ長い時間でコトコト煮込んできたもの…って感じだし、本当の愛ってことなのかな。
シンプルに見えて、色々考えさせられる良作だった。
…そして何より、マイムーナは可愛すぎんか⁉
ワタクシも未だに恋愛結婚に憧れるが、親がマイムーナ連れてきたら即結婚を決意します‼
勿論アレはしませんが。
その結末は予告のときからわかってましたよ!
と思いながらも、延々と焦らされる109分。
ウェルメイドなラブコメでありながら、パキスタンの文化にも触れられる良質な作品。カズは最後の最後まで「男気」を見せないのも不満ですが、その感想自体が「多様性」に反するものですかね?
冷静になるとパキスタンの保守的な文化に西欧の進歩的な考えを押し付けているようにも見えなくはないのですが、監督がインド系のパキスタン人なのでギリギリ許される表現なのかもしれません。
とはいえ、楽しめました!
主役のリリー・ジェームズ、メグ・ライアンみたい🎶
師走にこんな素敵な映画に出会えるなんて、めっちゃLUCKY❣️
最高のラブストーリーなんだけと、宗教・家族・多様性などの問題が織り交ぜられて、うゎお面白かった~😃
主役のリリー・ジェームズ、演技も存在感も、メグ・ライアンみたいでした🎶
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