きっと、それは愛じゃないのレビュー・感想・評価
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個人的に痛いくらい刺さった作品。
お見合い結婚をすることに決めた男友達のドキュメンタリーを撮影する女性が主人公の話。
物語が進むにつれて男友達への思いが次第に大きくなる主人公。
この作品、紆余曲折ありながら最後に2人が結ばれて単にハッピーで終わるラブストーリーではないところが凄く良かった。
家族や宗教、時代など色々なものを土台に価値観の違いを描いてたと思う。
中でも結婚に関して、男は情熱や相性といったものを否定していたが、物語の最後に自分に素直になることを選択する。
その選択がとても家族を大事にしている男のキャラクターらしい選択だなと思った。
観終わって、人生におけるとても大きな宿題を言い渡された気分でした。。
自分の幸せと真摯に向き合うきっかけをくれる、楽しくて、少し切なくて、そして感動する、とても温かみのある映画なので、幅広くおすすめできる作品です。
幼なじみの男女。相手の結婚活動を通して自分自身の感情に気付き、新たな関係を築き始めるお話です。民族・宗教・地縁血縁、越えるハードルは多くとも、相手を思う気持ちがあれば大丈夫。
リリー・ジェイムズが主演の作品ということで
チェックしていた作品。久しぶりかもと思ったら
4年ぶり。「イエスタディ」以来の鑑賞です。
幼なじみ同士の恋愛作品…かと思っていたのですが
そんな単純な内容ではありませんでした。・_・ハイ
主人公はこの二人。
ゾーイ(リリー・ジェイムズ)ドキュメンタリー監督
カズ(シャザト・ラティフ)は医師。
家が隣同士で、家族ぐるみの付き合いのようです。
プレゼンした番組の企画が通らず苦戦中のゾーイ。
そんな折、カズから「今度見合いをする」と告げられる。
” これだわ ” と、彼の見合い過程を追跡する番組を企画。
本人承諾の無いままプレゼンし通ってしまう。…いいのか?
必死にカズを説得し(というか無し崩しに撮影開始した感が…)
見合いの過程をカメラに収め始めるゾーイ。
一方のゾーイにも、母のおせっかいの手が。
愛犬がてぶくろを誤飲してしまい、獣医に連れていかなければ
ならなくなる。ゾーイに獣医に連れて行くよう頼む母。
誤飲はその通りだったのだが、深刻な状況では無かった。
その獣医の若い男性、ゾーイに色々と話しかけてくる。
” さてはママ、仕組んだわね ”
どうやら、愛犬をダシに二人の出会いを画策したようだ。
戸惑いながらも、付き合わない理由も見つからないゾーイ。
カズの見合いも進展する。
オンラインで顔を合わせた相手の娘はパキスタンにいた。
カズの家もパキスタンからの移民だ。
民族・宗教の異なる相手との結婚となると、様々な障害が
出てくるが、同じパキスタン人なら問題無い …らしい。
※カズの祖母は昔ながらの人間で、因習等に相当の拘りが
あるらしい。実はカズの妹が英国人と結婚しているのだ
が、それがために家族の中で妹の存在はなかったことに
なっていることが話の途中で分かる。 …ええぇ@-@
見合い相手は22才。(カズとゾーイは32才)
法律家を目指しているそうで知的な雰囲気を漂わせているが、
ネコ被りの雰囲気も漂う。ニャー
カズは相手を” 気に入った ” として見合いは進むのだが。
ゾーイの思惑よりも縁談の進み方は早かった。
この後、パキスタンでの挙式のため、カズ一家とゾーイに
ゾーイの母もパキスタンに行くことになるのだが、結婚式の
前に破談になるのかなと予想していたら大ハズレ。・_・アラ
式を挙げロンドンに戻り、カズは新婚生活を…のはずが
事態は急転直下の展開を見せ始める。
果たしてカズの見合い結婚の行く末はどうなるのか?
そして、 ”二番の男ではイヤだ” と、
見合い相手の獣医に別れを切り出されたゾーイは
自分の本当に大切な相手が誰かに気付くのか?
…というお話です。
・イギリスの結婚事情とパキスタンの結婚事情
・生まれながらの英国人と余所から来た英国人
・民族の違い・宗教の違い
・そこから発生する差別と区別
・同じ地域に暮らすことによる地縁。
・遠い親戚より近くの他人。恋愛と見合い。
このようなテーマ(割と重いかも)を含んだ作品でした。
現代のイギリス事情が垣間見れた気がして、その点でも
興味深い内容だったと感じます。
予想した内容とは違ったけれど
観て良かった。
◇あれこれ
■カズの隠し事
・タバコを吸っている事
⇒ 患者さんの前では吸ってないでしょ? と
家族は対して気にしていない様子…
・酒を嗜む事
⇒ 赤ワインはコレステロール現象に良い と
全く気にしていない様子…
本人が秘密にしているコトって、意外と周りは知っていたり
気にしていなかったりするもののようです。
バレていないと思っているのは本人だけだったり。・_・♪
■カズの結婚相手
大麻だかマリファナだかを吸っていたりしましたが -_-;
バキスタンでは合法なのでしょうか。(違う気が…)
それにしても
絵に描いたような猫かぶりでした。カズの祖母に対しても
カズの姿が見えなくなると侮蔑するような発言を…。
インドの場合はカースト制度がありますが、パキスタンは
どうなのでしょう と考えてみて、パキスタンの事って
ほとんど知らないなぁ と実感しました。
(インドと仲が悪い国、という事だけは知ってますが… ・_・;)
■カズの妹の事
妹が英国人(アングロサクソン系?)と結婚した為、異教徒との
結婚を認める訳にはいかない と、家族の中で存在が抹消される。
そんな状況を知った上で、ゾーイは妹さんにもインタビューをし
ていた。
事前にそれを知らされないまま試写フィルムを観たカズの家族は
怒るが、結果的にこの事を通じてカズがこのままではダメと決意
し、最後には祖母と妹が再会する場面は良かった。
◇最後に
お話の内容とタイトルが一致しているのか考えました。
” きっと、それは愛じゃない… ” で始まり
” きっと、それは愛じゃない? ” で終わる
そんな否定と肯定の二重の意味を持っているのかな?
と、そんな事が頭に浮かんだりしました。
※ ただ、この結末だと「見合い結婚は上手く行かない」
そんな終わり方になってはいないかなぁ?
と、少しだけ気になってます。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
探していたダイアモンドのネックレスは首にあった
アプリ婚が年々増加しているいま、日本だけでイギリスも同じようだ。
お見合い結婚をしようとする幼馴染の男性・カズのドキュメンタリーを撮ることになる女性監督・ゾーイ。
イギリス人同士の結婚ではなく、イギリスに住むパキスタン人の結婚となるから、そこからいろんな結婚観や宗教、人種の違いと問題が見えてくる。
恋愛結婚、お見合い結婚、どちらに対しても肯定も否定もせずに、それぞれにおけるメリット、デメリットも描かれていて、様々な視点から結婚、愛、家族をテーマに物語が展開される。
そして最も伝えたいことは“自分の気持ちに正直になること”だと。
本作には名言が沢山飛び出します。
“恋愛はコトコトにて沸騰するくらいがいい”
“楽園は母親の足元に”
などなど、秀逸な比喩表現がいっぱい。
社会問題や多様性、宗教の違いなども盛り込まれた泣けるラブコメディ。
特に結婚について考え始めたあなたに、是非観てほしい作品です。
「愛の魔力」とは違うけれど
日本に住んでいると宗教の違いで結婚に反対されるなんて話はあまり聞かない。でもいろんな映画を観ていると、逆に日本が特殊なんだと感じさせられる。映画.comの説明に書かれている通り、本作は見合い結婚を選択する幼馴染をドキュメンタリー映画として撮影する、それはその通りだが、見合い結婚というよりも、親が勧める相手と結婚するというもの。そこでは結婚するにあたっての宗教観についてガッツリ触れていて、なんならそれがメインテーマと言っていい。ラブコメの割に意外とシリアスなテーマを扱っている。隣に住んでいながら、大陸が違うんだというセリフはとても重かった。
ラブコメとしての展開は王道と言ってもいいくらいのもの。特段意外なことが起きるわけでない。もっと早くに気づけよ!ってことが多いのも仕方ない。それでも泣けてしまうんだから、ラブコメはやめられない。
ちなみに原題はティナ・ターナーのヒット曲のタイトル。放題は「愛の魔力」。昔はよく考えずに聴いていたが、改めて歌詞を見るとそんな意味だったのかと驚かされた。それ(セックス)は愛とは関係ないものよと強がる女性の歌だったが、この映画では宗教が「それ」ってことなんだろう。この曲は最後まで流れなかったけど、少しくらい使ってほしかった。
大団円…?
ラブストーリーかと思って観たが、家族についての映画だった。
作中でリリー・ジェームズ演じるゾーイが見合い結婚に抱く思いは現代を生きる我々にとって共通の感覚だと思うが、そこをあらためて問い直す。
着地は結局予想の範囲内な訳なんだけど、映画のストーリー的には家族を巻き込んだ大団円。ただ、現実に今もこうした方法で結婚している人々がどう思うのかは疑問。イギリス映画としての着地はこれしかない、ってのは分かるんだけど…
愛はコトコト♪
ドキュメンタリー映画監督の主人公ゾーイが、親が選んだ相手と結婚するという幼馴染を題材に撮らせてもらうことになるが、彼女には秘めたる想いが…といった物語。
愛は一緒にいる中で感じるもの!的なことを言っておきながら、ときめきが無い!とか言って相手を決めれないカズに矛盾を感じたり、相手と初スカイプする時に真横に幼馴染がいるって地獄でしょw…なんて思ったりもしたが、話は結婚だけでなく家族問題にも広がっていき…。
前半こそソコソコの感じだったけど、映画上映くらいからの追い上げが凄まじい!!劇場内からは鼻をすするような音もチラホラ。
逆に言うと妹さんの物語が本筋を食っちゃってる感もあったが、素直に心が暖かくなる展開でしたね。
ゾーイの恋物語に関しては、まさかのそっちに着地⁉なんて思わせながらしっかり軌道修正‼
でも、自分でいうのもアレですが、ワタクシ自身はいつもここで言う獣医さんポジなので何だか複雑だなw
皆、結局は本当に好きな人を追いかけましょう!ってとこですかね。とは言えこの2人もトキメキというよりは、それこそ長い時間でコトコト煮込んできたもの…って感じだし、本当の愛ってことなのかな。
シンプルに見えて、色々考えさせられる良作だった。
…そして何より、マイムーナは可愛すぎんか⁉
ワタクシも未だに恋愛結婚に憧れるが、親がマイムーナ連れてきたら即結婚を決意します‼
勿論アレはしませんが。
その結末は予告のときからわかってましたよ!
と思いながらも、延々と焦らされる109分。
ウェルメイドなラブコメでありながら、パキスタンの文化にも触れられる良質な作品。カズは最後の最後まで「男気」を見せないのも不満ですが、その感想自体が「多様性」に反するものですかね?
冷静になるとパキスタンの保守的な文化に西欧の進歩的な考えを押し付けているようにも見えなくはないのですが、監督がインド系のパキスタン人なのでギリギリ許される表現なのかもしれません。
とはいえ、楽しめました!
主役のリリー・ジェームズ、メグ・ライアンみたい🎶
師走にこんな素敵な映画に出会えるなんて、めっちゃLUCKY❣️
最高のラブストーリーなんだけと、宗教・家族・多様性などの問題が織り交ぜられて、うゎお面白かった~😃
主役のリリー・ジェームズ、演技も存在感も、メグ・ライアンみたいでした🎶
47番地と49番地は別の大陸
ティナ・ターナーなタイトル(原題)に惹かれて鑑賞(出て来ません) 他人の事はよく分かるかもしれないけど、回りくどい人達だな 何を基準に相手を選ぶべきか?結局愛、気心の知れた相手ということかいな 結婚は二人でするものなのに、文化とか宗教とか家族とか絡んできて選択肢も沢山有って難しい ラブストーリーにちょっぴりビターテイストで+しれっと異文化結婚式紹介、家族愛に踊るエマ・トンプソンと中々面白かったです
欲しかった訳じゃないけど、もう特典は終了〜でした
いろんな視点の先に決めるということ
自分を偽って、周りの期待に応える幼馴染みと、自分らしくあろうと貫こうとする主人公の物語。
ありきたりな設定ではあるけれど、人種の違い、宗教、家族愛、多様性と様々な視点が入り混じり、しがらみとなっている点が新鮮であった。
いろんな社会的なしがらみも、人間の根底のところには勝てないし、意外と自分が思い込んでいるだけかもしれない。
そんな先にくる決断に涙する。
どちらが正しいというわけでもないし、話としてはうまくいき過ぎているが。「隣同士でも違う大陸」という言葉は重いが、「相手は理解してくれない」と壁を作る。
ストレートな恋愛映画のようで、大小さまざま誰の心にも少しは共感する映画だった。
2023年劇場鑑賞115本目
マイムーナのお顔はマイクロサイズ
好き好きすっごく好き〜〜〜〜❤ ❤ ❤
かつてはキャメロン・ディアスとかよく出てたけど最近はあまり見かけなくなった“王道ラブコメ”なんだろーなーと予告段階から思っていたのだけど、半分正解って感じかな。
ラブコメではあるけど、それだけぢゃーない。文化の違いとか存在する差別とか家族愛のあり方とか、とにかくなんかもーいっぱい盛り沢山✨✨でもtoo muchじゃない。そしてゾーイのダークサイドの気持ち、わかり味しかない。でも、ちゃんと生きてればちゃんと報われる、に落ち着くので共感してみてる自分もhappyになれる🍀
アイシャママの台詞でとても好きだったもの👇
“Better to fall into ‘like‘, and walk to ’love’. ”
なるほどなるほど。大事なのはビビビ⚡️(←古い😂)でゎないのね_φ(・_・メモメモ
コレ、絶対に定期的に観ちゃうゎ。
いろいろな文化に触れられる作品。今週おすすめ。
今年431本目(合計1,081本目/今月(2023年12月度)32本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
タイトルや予告からすると恋愛ものかな?という感じで、確かに雰囲気的にはそうですが、展開としては全然違う展開になります。
日本以上に多くの移住者が暮らすイギリス、ロンドンを舞台に、宗教も違えば考え方も違う人が結婚する(前提)として付き合う中で、色々な考え方がぶつかり合う…という激しいシーンはないですが、日本ではおよそ「仏教かキリスト教か」くらいで、そもそも結婚やお付き合いに宗教を持ち出すことが一般的ではない(してもいいけど、普通はしない)中において、海外のイギリスでは多様性の地域で、この映画ではイスラム教やイスラム教にのっとった結婚の在り方、といったものが描かれます。
この関係で映画のタイトルがやや「ミスリードなのかな」という気と(このタイトルと予告編ほかを見て、これらの論点は予習できない)、イスラム教の独特のワードが出てくるので(コーラン(クルアーン)どころではなく結構多数のカタカナ語が出る)、かなりその部分がわかりにくい、といったあたりです。ただ、これもまた当然のことですが、舞台はイギリスであるので憲法典などが保証する「信教の自由」は保障しつつも「それが極端に身分行為(婚姻離婚など、民法の一部の分野など)に立ち入らないようにする」という政教分離の考え方が生きとおっている点は日本と同じであり、一部のワードは出ても、「イスラム教が上でキリスト教が下」とか、そういった考え方がそもそも映画内に出てこないし(もちろん、日本でも思想良心の自由はあるので「思うだけ」なら自由だが、口に出した瞬間にアウト)、この点についても映画は「意識的に」避けたのか「実際にそうだから」避けたのか(このように国自体で守っているところとしては日本やイギリス、また国教としてイスラム教をあげつつも政教分離をあげて「かなり世俗化」しているトルコ等のように)「それが当たり前だから」ということで描かれなかったのは良かったところです。
映画のタイトルは実は「ある意味」「タイトルだまし」な部分も一応あるといえばあるのですが、「異文化を知る」「異文化との共存」という観点から見るのはおすすめです(日本ではイスラム系の方と交流する機会は一部の地域を除いてないものと思います)。
採点に関しては特に気になる点までないのでフルスコアにしています。
意外と面白い
題名から想像できる内容とは異なる。
単なる恋愛ではなく、宗教・結婚観・多様性・寛容性について考えさせられる。
ゾーイの言葉ひとつひとつが面白い。
子供によむおとぎ話も面白い。
お見合い結婚に関する意見と、恋愛結婚に関する意見よくわかる。
お見合い結婚の価値も、もう少し上げた方がいいと思いました。
是非、皆に観てほしいです。
エスニック風味のイギリス製ラブロマンスコメディ
王道の幼馴染フォール・イン・ラヴものに見合い結婚(Arranged marriage)と異文化交流っていう三題噺のエスニック風味ラブロマンス。イギリス映画だけど、途中が歌って踊るインド映画になるのはご愛嬌。
やや苦手なジャンルだが、役者さん皆さん達者な演技で最後まで楽しめたので★3つ。
原題名の"What's love got to do with it?"って、ピンとこなかったので調べたら"has/have A got to do with B" というイディオムで、イギリス英語でよくつかわれる言い回しらしい。
どんどん交わるべし
ゾーイのキャラクターは有りだとしても、マイムーナのキャラクターは少し前だったら無しだったと思います。そして本作を男性監督が撮られているということで、時代は変わりましたね。
ここ10年ちょっと、スマホとLCCの影響で急激に異文化と交わるチャンスが増えてます。異文化を知ることで、伝統や慣習でYESとしか言えなかったことに、NOが言える様になったのかな?と思いました。
ムスリムだからって、出会いはそこら辺にたくさんあるし、アルコールもタバコもパーティも、そりゃ楽しいですよね。ここまでテクノロジーが進むと、誰かの犠牲でコミニュティを維持していく時代ではありませんし、その犠牲は大抵女性が引き受けてますしね。西洋社会が絶対だとは思いませんが、封建的な社会よりも自由がある分女性にとっては居心地良い社会だとは思います。
日本でも離婚、単身、転職が当たり前になってきました。冠婚葬祭もやらない方が増えてきている様に感じます。良き妻、良き娘、模範的な社員という与えられた仮面を外したらどんなに幸せか。私もそういうの全部やめてすっきりしました。
リリーちゃんからのクリスマスプレゼント⭐️
ポスター、予告で完全に結末が見えておりましたがお伽話的な過去のラブコメとは違い
多様な異文化を受け入れる英国の現代的要素を盛り込み、1番近くに居る家族をも巻き込み
主人公ゾーイ自身の「恋に落ちる」ドキュメンタリーそのものの様な新しきラブコメとして仕上がっておりました
友達の子供に「シンデレラ」を自虐的に話すゾーイには苦笑いしちゃいました
あのシーンはもう一回観たい😁
好意から始まって愛に変わって行く方がいい
47番地と49番地は違う大陸だ
小っ恥ずかしくて絶対に使えない台詞に心つかまれたなぁ💦
偏見を持たない母親を演じたエマ・トンプソンの弾けた演技も楽しかった!
初々しきカップルのクリスマスデートや
既にリリー・ジェームズにどっぷり落ちてる私みたいなリリー推しの方々に絶対!おすすめな作品でございます!
改めてクリスマスにリピート予定!
英国ロンドン。 ドキュメンタリー監督のゾーイ(リリー・ジェームズ)...
英国ロンドン。
ドキュメンタリー監督のゾーイ(リリー・ジェームズ)は母親(エマ・トンプソン)からの電話で起こされた。
結婚式に遅れそうなのだ。
結婚式は、ゾーイの実家の隣家で行われる。
隣家はパキスタンからの移民の一家。
長男のカズ(シャザト・ラティフ)とゾーイは幼馴染。
カズは今では若手医師としてバリバリに働いている。
結婚するのはカズの弟。
お相手は彼の古くからの知り合いだが、結婚の段取りをしたのはカズの両親だった。
いわゆる、お見合い結婚のようなもの。
ゾーイは「そんな、お見合い結婚なんて上手くいくのかしらん」と疑念を抱くが、新郎新婦の仲は良さそう。
30歳を過ぎたカズも両親からのお見合い結婚を勧められ、乗り気になっている。
いま企画している暗い内容のドキュメンタリーがポシャったゾーイは、代わりの企画としてカズのお見合い結婚のようすを撮ることにする・・・
といった内容で、あらすじだけ取り出すと、なんだかアホくさい、ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)に配慮した異人種間のラブコメのようなのだが、観てビックリの出来の良さ。
ゾーイの映画の被写体となるカズは教養もあるが伝統も重んじる。
両親の思いは尊重したいが、両親が勧めるお見合い結婚に進んで参加するのは、それだけではない。
いつか冷める愛よりも、徐々に温め合う愛の方が好ましいと思っているからで、それは理知的な態度でもある。
なにより、根が善人である。
そんな善人カズを通して、観客はゾーイとともにパキスタンの伝統や文化に触れていくのだが、ムスリムのパキスタンといえども、祖父母や両親世代と30代のカズ世代とは考え方も異なるし、カズのお見合い相手の20代のさらに若い世代とはさらにまた異なる。
それをいうなら、ゾーイと母親でも考え方は異なる。
十代のころに911事件に遭遇したゾーイやカズの世代は、母親世代よりもムスリムに対する偏見を強く感じている。
子どもの頃にフラワームーブメントの残滓に接した母親は、隣家とフレンドリーに付き合うが、ゾーイはそこまで馴れ馴れしく付き合えない。
偏見というのではなく、自己責任の「自立」からによるものなのだろうが。
ということで、英国人とパキスタン人という異文化のみならず、世代間の異文化をバランスよくミックスして、ポリコレの枠を超えての娯楽作品になっている。
で、これだけでも賞賛すべきなのだが、映画の話法に魔法が潜んでいて、映画終盤にそれまで意図して前面に登場していなかった人物を中心にして、映画をグググって引き締め、観る前に予想するゾーイとカズの恋の行方がオマケのように感じるほど。
傑作ラブコメです。
全60件中、21~40件目を表示