「期待度○鑑賞後の満足度◎ きっと最後には異文化を越えた愛が実るという筋書のラブストーリーでしょ、と思っていたら予想外に泣かされてしまった。迷える“愛”よ、“寛容”と“勇気”を導きたまえ、というお伽噺。」きっと、それは愛じゃない もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度○鑑賞後の満足度◎ きっと最後には異文化を越えた愛が実るという筋書のラブストーリーでしょ、と思っていたら予想外に泣かされてしまった。迷える“愛”よ、“寛容”と“勇気”を導きたまえ、というお伽噺。
①原題の“What's Love Got to Do With It?”ってティナ・ターナーの奇跡のカムバックを告げたヒット曲と同じじゃん、パクりか?と思って最初は食指が動きませんでしたが、予告編を観たら何か一部ボリウッド映画(実際はインドではなくパキスタンでしたが)みたいだったので観ることにした次第。
②日本だって数十年前までは結婚て基本“家”対“家”という考え方というか認識が主流だったから、親や親戚・知人が選んだり相手方の事を調べたりするのが普通だったし、祖父母の代なんて結婚式までは写真を観ただけだったという話も聞いたし、それこそ結婚式で初めて相手の顔を見たということも有ったそう。
日本では宗教絡みは少ないだろうけど、私の住む奈良の田舎では(何せ因習深い。「ここは八っ墓村か」と思ったこともありましたわ。)昔は同じ仏教でも宗派の違いが結婚の妨げになることもあった様。
ということで、本作の背景事情もすんなりと受け入れられました。
③本作は決して恋愛結婚の善し悪し(でも離婚率が高いのはホント)や見合い結婚の善し悪しを云々している話ではありません。
事実、私は結婚していませんけれども、友人・知人・親戚・同僚達の結婚生活(恋愛結婚だったにせよ、見合い結婚だったにせよ)を見たり聞いたりしていると、カップル(内縁も含め)の数だけ違い・物語が有るので一概に善し悪しは言えませんし。
④極端に言えば本作のメインプロットは、いつもクズ男・ダメ男(どれくらいクズかダメかの具体例はあまり描かれなかったけれども)としか恋愛していなかったヒロインが、幸福の青い鳥はすぐ隣に居ていたのにやっと気付いたというよくある話に、その青い鳥が異人種で異宗教だという捻りを加えたシチュエーション・ラブコメだと言える。
⑤ただ、本作が感動的なのは、