「ラブコメ王道。47番地と49番地、お隣なのに世界が違う。マジか。 いんしゃ~ あらぁ~」きっと、それは愛じゃない マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブコメ王道。47番地と49番地、お隣なのに世界が違う。マジか。 いんしゃ~ あらぁ~
◆ラブコメ部分
王道。ゾーイとカズが一緒になってハッピーエンドなのは決まってる。だけど、まず2人の距離が縮まらんことには話にならん。ドキュメンタリーの撮影にかこつけて2人でいることが多いが何も起きない。
ツリーハウスでのファーストキスの想い出の話になって、「来たキタキタキタ」とワクワクドキドキするが、カズがいまいち乗ってこん。カズつれないのう。
カズは婚約解消するのかと思ってた、らそのままホントに結婚しちゃう。何てこったい、思わず舌打ちしたよ、「チッ、この裏切り者め」。 ゾーイもママお墨付きの獣医とラブラブ中。八方塞がり。もう詰んだ。
「あー、もう面倒くせえなあ。遠回りしてんなよ」と思うが、それがラブコメである。 しょうがないから 「取りあえずこの2組を別れさせなきゃならんのだな」と気を取り直す。
・別れ話(その1):まず結婚しとらんゾーイから。
ドキュメンタリーの試写中に1人海べり(川べり?)のテラスで夜景を見つめるゾーイの所に現在の彼がやって来る。ここでのゾーイの、「皆まで言うな」感のテンポのいいセリフ回しが面白かった。
「話があるんだ」
「その言い方は、別れ話かプロポーズね」
チラッと彼を見て
「別れ話のほうね」
みたいな感じでポンポン進む。確かにこういうい展開が多いから「皆まで言うな」の脚本が小気味良かった。取りあえずゾーイ終了。
・別れ話(その2):次にカズ。
カズから離婚言い出したらマイムーナが悲しむから、どうすんだろと思ってたらナント向こうから切り出してきた。その手が有ったか。ゾーイのドキュメンタリーがきっかけだ。カズの妹の話がマイムーナの心に火をつけ、家族より自分の気持ちを優先させる決心をさせた。カズの妹とおばあちゃんとの和解の副産物もあってナイス。
カズもイッチョ上がり。
◆ハッピーエンド
晴れてフリーになったし、カズのおばあちゃんの「異教徒との結婚はダメ」問題もクリアしてハッピーエンドで大満足だヨ。
◆ディズニー
ディズニーはほとんど見てないけどラプンツェルは見てたので、カズの「ラプンツェル、髪を下ろして」が分かって嬉しかった。
スリーピングビューティーと白雪姫の視点からの、彼女たちが眠り続ける理由にニヤっとした。
◆お笑い担当:エマ・トンプソン
正確に覚えてないが、離婚するのに3回言うだけで良いということに反応して、「便利ねえ」だか「楽ねえ」みたいなこと言ったのが一番笑えた。ダンス入るところ間違えたりしてにぎやかだった ( 間違えたのは、脚本どおり? アドリブ ? NGをそのまま使った? )
◆宗教
王道のラブコメだけど、生活や人生に宗教が密接に関わってる部分にはいつも驚く。全く理解は出来ないから「ホォ~、そうなんだ」と思うばかりなり。
カズが「テロが起こるたびに謝らなきゃいけない。47番地と49番地でお隣なのに世界が違う」みたいなセリフが印象的だった。
カズの妹の結婚相手がイスラム教徒じゃなかったから、おばあちゃんが「異教徒なんかと結婚するなんて有りえーん」ということで疎遠になってしまったというのも驚き。
日本でも親の反対を押しきって結婚したから、それ以来 親とは会っとらんっていうのは聞くから珍しかないが、 ”異教徒との結婚はダメ” ってとこに唖然とした。イスラム教だからか? キリスト教とかも異教徒との結婚がどうなってるか知らないが。
昔、「ある愛の歌」でカトリック女子がプロテスタント男子の彼を母親(カトリック)に紹介したら、母(カトリック)が、彼の宗教がプロテスタントであることに戸惑うという場面に驚いたのを思い出した。。
当時、カトリックとプロテスタントの違いなんて、同じキリスト教だから目クソ鼻クソを笑うレベルのことだろうと思った(諺の使い方が全然まちがってます)。
僕は、宗教と人生が密接に結び付いているというのが実感できない。だから、孫の結婚相手が異教徒であることや、娘の彼がカトリックなでなくプロテスタントであることが、彼女たちにはとってショックであるのが僕にはサッパリ分からない。
アンパンのアンコが、こし餡か粒餡かの違い程度にしか思えん。 ← 余計わからん。
※ ちなみに、僕は、アンパンはこし餡派だが、お萩はつぶ餡しか勝たんと思ってる。だからアンパン買いに行って、こし餡が売り切れでつぶ餡しか残ってないとショックで有り得~んと思う。もちろん粒餡のアンパンなんぞアンパンと認めんから絶対に買わん。宗派の違いよりはるかに重要なことだ。インシャラー、アラーの神の思し召しのままに。
◆邦題「きっと、それは愛じゃない」
まったく、こんな感じの題名が好きなアラサー女子をタイトルで釣ろうってのがミエミエだよ。なんて思いながら僕もこんな題名の映画が大好きだからウキウキして映画館に足を運ぶ。いつもながら相手の思う壺。
原題の意味を調べようと文章ごと意味を検索したら、ティナ・ターナーの歌のタイトルだったらしく、詳しい解説がいろいろ有った。
.『 What’s love got to do with it 』 ’s は has。 原題には?がないけど疑問文。
What has love got to do with it ?
愛はそれと何を関係づけてるの?
→愛はそれと何か(どんな)関係があるの?
i t (それ)は、この映画では ”結婚” を指すのか ? (←たぶん)
→愛は結婚と何か(どんな)関係があるの ?