「リメイク」バッド・デイ・ドライブ R41さんの映画レビュー(感想・評価)
リメイク
この作品は「トータルリコール」のようにリメイクされた作品
前作との違いは犯人 ミステリー要素の作品だけに、リメイクを見る人に推理させたいのだろう。
前作では叔父にあたる人物が犯人だったが、遠隔起爆が犯人の置いた携帯電話であることを主人公が気づかないことで、長々と犯人の指示に従わされることになっていた。
今回の作品ではそのあたりがもう少しスマートに描かれていた。
しかし、犯人が一人で一夜のうちに4台の車に爆弾を仕掛けるのは到底無理だ。
この部分がまったく描かれていないところが、今回の作品の特徴でもあるが、そもそもこの原作の問題だろう。
この事件の背景に描かれるのが投資と嘘、お金 顧客からの指示に秒で付き合わなければならない投資会社の社員 良い顧客が付けば利益のバックも相当になる。
そこに潜む家族との時間を犠牲にすること。
冒頭主人公が会社と対応するシーンがあるが、妻との約束も反故にするほど忙しい。
我々日本人が知るアメリカ人の家族サービス精神は、すでに過去のもののようだ。
だからこのような作品が登場するのだろう。
ただ、リメイクするほどの作品かどうか、私には理解しにくいところもある。子供たちを車で送迎する途中見知らぬスマホからの着信と座席の下の爆弾でこの作品がリメイクモノと気づいた。すぐ消したくなったが早送りしながら要所要所だけを見たのは、前作との違いを確認したかったからだ。
しかしカーチェイスと爆発シーンは日本は30年遅れているような気がする。
特撮技術では40年 アニメ作品は断然日本が勝っているだろうが、娯楽作品のストーリー性はまだまだハリウッドが上だろう。
ただ、
TVと違って、映画に興味がなくならないのは、作り手も役者も原作も「本気」をぶつけているからだろう。その動作ひとつの表現に意識を注ぎ込むことに目が離せないのだ。
リメイクであることも知りませんでした!主人公が置かれていた仕事上の背景などレビューに書いてくださりそっかー!と思いました。カーチェイスと爆発シーンは日本は30年遅れとの指摘はあまり詳しくない私にとっても納得!です