「運転中のリーアムを刺激するのは止めましょう」バッド・デイ・ドライブ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
運転中のリーアムを刺激するのは止めましょう
車に爆弾が仕掛けられた! 要求通りにしなければ爆破させるという。
車には学校へ送ろうとしていた子供たちも…。
いつ爆破させられるか分からない危機に瀕しながらも、子供たちを守り、怒りに燃え、犯人を探し出そうとするは、勿論この男!
リーアム・ニーソン!
車に爆弾×謎の人物からの脅迫電話。
『スピード』と『フォーン・ブース』を足したような設定だが、残念ながら“+”や“×”にはならず。かと言って“-”や“÷”ほどではない。
スリルや犯人探し、爆破やカーチェイス、尺も90分で見易い。いつもながら安定のリーアム・アクション。
子供たちを学校へ送り届けようとしていた時の災難。
子供たちの為なら命を張るあの作品のような熱血ファミリーオヤジのように思えるが、そうではない。
仕事第一の金融ビジネスマン。奥さんの話や子供の事など上の空。学校への送りも実は渋々。
運転中も子供たちと話したりせず、仕事の取引相手と電話。
そんな父に長男は反発。
さらにこの危機の最中、奥さんが離婚を準備中なのを知り…。
命の危機と家族の危機。仕事の方でも問題が…。(犯人は仕事関係者…?) トリプル危機で最悪の一日…。
そんな中で見つめ直す家族や自分の人生。
こんな状況にならなきゃ気に留めなかったのかと言いたい所だが、この手の作品にはちょうどいい。
救出の際、反発していた長男が「一緒にいる」と言うシーンは良かったね。
でも、どう見ても子供と言うより孫にしか見えない…。
同僚も同じ状況に陥り、目の前で…。
犯人によって爆弾魔に仕立て上げられる。
警察は協力を申し出るが…、当てにならない。
自分の手で犯人を探す。
包囲網を強行突破し、遂に犯人と相対する。
その犯人は…
犯人だったら驚きだったのは…
1位:まさかの奥さん、2位:実は自作自演、3位:損失させた顧客の誰か、4位:ボス。
結局お前かい! 何だかがっかり…。
爆破寸前の列車横断タイミングで何となく分かったし…。電話も録音で何ともなるし…。
設定は悪くなかっただけに、オチや犯人はちと残念だったね。動機もおバカ。
何はともあれ、
運転中の脅迫電話は止めましょう。
運転中のリーアムを刺激するのも止めましょう。