「他山の石」ナチスに仕掛けたチェスゲーム ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
他山の石
始まったときはクラシックな装いの映画かな、と思ったが物語が進むにつれ、なにが事実なのかすら分からなくなるような意外な展開…
この原作が戦時下の1942年に書かれていたとは驚愕。
しかしそれにしてもナチのえげつなさは、オーストリア侵攻時点からこれ程洗練されていたのかと胸クソ悪くなるな…
本作冒頭に描かれていたとおり政権のもたらした貧富の差がナチを呼び込んだ面も強く、他人事じゃない感もあるし、国家権力がいかに巧妙に国民を弾圧するかについては今まさに日本で再現されているところ。この映画から学ばないでいったい他のなにから学ぶのか、と言いたくなる。
つまり、「他山の石」ってこと…
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