「普遍的な王道ラブストーリー」その恋、自販機で買えますか? もっちさんの映画レビュー(感想・評価)
普遍的な王道ラブストーリー
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松田凌さんが出演すると聞いて初めて読んだマンガ原作は、じれったい大人の恋愛という割にはテンポよく進む読みやすい作品でした。正直、一見、大きな事件も起こらないこの作品が実写化するほどのインパクトってどこにあるんだろう?とも思いましたが、同性同士の恋愛ということを除けば普遍的な、だれもが感じた事があるような感情のゆらぎだったりためらいだったりが親近感になって、友人の恋愛相談にのっているような気持ちになり、支持されるのかもしれません。
BL作品というと地上波ドラマでも攻めたラブシーンもやるようなご時世なので、今作でも原作にあるようなシーンもあるのかなとちょっと心配していましたが、「ピュアなラブストーリー」の範疇に収まっていて安心しました。それゆえに手を握るシーンやキスシーンなどがより印象的になっていたと思います。
主演の2人は漫画のキャラクターのイメージにぴったりですし、同僚役の柳ゆり菜さんも絶妙なバランスで作品のいいアクセントになっていたとおもいます。田鶴さんみたいな素敵な自販機補充員さんはきっといろんな会社で密かなアイドルになっていると思います!
個人的には歩さん演じる松田さんがとにかくかわいらしく、こんな可愛らしい人と恋愛ができる人が羨ましいなぁと思うような素敵な演技でした。
告白シーンでこぼす涙やラストシーンでのちょっとした「仕返し」がたまりません。
全体的な画作り的にはインディーズ感、低予算感を感じるところもありますが、繰り返し観たくなるような、手元に置いておきたくなるようなこころあたたまる作品でした。
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