アシスタントのレビュー・感想・評価
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さて、どうする?
多くの問題がありすぎて
我々が常態化させてきた事が多過ぎて
もはやどこから手をつけて良いのか
どこから正していけばいいのか分からないような社会。
組織の中で、一人の人間として
どう生きるべきかを刻々と描こうとした一作。
でも、抜け出し方が分からない
上手くこなす方法が分からない
(おそらくあの会社では上司のお気に入りとなった
女性社員しか優遇されないのであろう)
そして、そこから出て良いのかも分からない
夢の追いかけ方が、分からない
今まで信じてきた業界だからこそ
余計にきつく感じる部分もありそう。
本作では女性社員も含めて、
主人公を易々と裏切ってくるからね。
簡単に味方なんて見つからないからね
それが現実だからね、って言うのを
容赦なく描いていた。
ジュリア・ガーナーの演技が
もうそれは素晴らしくて。
あの何か我慢している時の表情とか
あ、いま確実に魂削れたって瞬間とか
周囲を異常に気にしてる感じとか
色んなことへの諦めによる間とか
無理に笑顔にするから余計疲れる感じとか。
本作って特に表情とかもよく見えるから
微々たるところまで注目できて良かった。
今後も追いかけたい俳優。
昔の常識、今の非常識
「ozark」のルースの満面の笑顔を見たい。
見たかったのは、
「ozark」のルースの、
アンナ・デルヴェイの、
ソローキンの、
怒りに満ちていない、
芝居の別パターン、
と、
映画界の描かれ方。
映画界の描かれ方は、
OPシーンで、
早朝に家の前に、
車が停まっている、
玄関から出てくる、
右後部座席のドアを開ける、
荷物を入れる、
ドアを閉める、
反対側のドアから乗り込む、
ドアを閉める、
出発。
ここで全体を推量できる。
冗長性の高さというのは、
良い意味でも、
悪い意味でも、
使用される。
意味のない無駄なシーン、
意味のある無駄なシーン、
意味は無いが味わいのあるシーン、
意味はあるが無味乾燥なシーン、
解釈のしかたはそれぞれ。
意味が無くはない無味乾燥のシーンの連続は、
作品のテーマと、
絵作りが乖離しているように感じる、
が、
姿なき遠くの会長よりも、
デスクを並べる人たちの配慮の無さや気持ちの見えなさは、
より際立った。
ルース、
ではなく、
ジェーン、
ジュリア・ガーナーの
たった1カットの笑顔は良かった。
更なる別パターンを見たい。
完璧な構成、演出、そしてシーン。スキがない!
自分は、残念ながら
アメリカのオフィス内を、観客視点で見ているだけ(ある種の羨望)の時間が、過ぎていた。
(アメリカは、その多くが憧れです)
それほどに、リアルで、
オフィス内の設定、作業、仕事、出来事
そして、
主人公ジェーン(ジュリアン・ガーナーさん)の対処、仕草に
釘付け状態でした。
作品の中で
会長にメールで謝罪、反省文を送り、返信を受けるシーンがあります。
「あっ!同じだ!」(うちの会社と)
文面(送信文、返信内容)まで・・・⤵️
このあたりから、やっと
監督(キティ・グリーンさん)の
意図、メッセージに
気づきました。
胸が痛過ぎます!
カリスマ経営者が多い
マスコミ、芸能、エンタメ界に勤める
夢多き若者を
都合よく飼い慣らし
働き蟻にしておく
蟻地獄!(ヤクザ世界)
いかにして
これを打破、打解するのか?
ではなく
この組織を若者に、知らせて
こういった組織に
加担しない(入社しない)!
でも、思うに
アメリカ以上に
この国(日本)は、日本人は
華やか、お金が飛び交う業界で、平然と
横行し、
虐げられ、こき使われることに
耐えてしまう。
だから
この映画は、価値があります。
日本のTVで
この映画を紹介できる局?
あるのでしょうか?
憶測です。
映画製作会社で会長のアシスタントとして働く女性がハラスメントを告発しようとする話。
休日返上で出勤し、日々忙しく会長のスケジュールやアポイントメントの管理を熟す主人公。
更にはボスの嫁さんからの電話や訳のわからないクレーム電話?の対応に社員の皿洗いまでという状況下で、見えてくるボスによるハラスメントと思しき行いを告発しようとするけれど…。
そんなこともさせられるの?というか仕事内容ではあるけれど、主人公そのものは直接何かをされる訳ではなくて、あくまでも周辺で起きているであろうハラスメントを訴えようと人事部に告発する展開。
エンドロール以外BGMも無く淡々とみせていくし、ボスも一切出てこないし、事実はどうあれ明確な被害者はいないし、ある意味ユニークなつくりの作品ではあるけれど映画としての面白味はなかった。
業界の理不尽さや腐った慣習に"自分"をかき消されていく。
映画プロデューサーを志す女性が、業界の理不尽さや腐った慣習に"自分"をかき消されていく。
まさに顔が無いこの映画のポスターのように…
セリフが最低限なことでよりリアリティが増して苦しい…
これは映画業界以外にも置き換えられるのでは?
ドラマシリーズ「オザークへようこそ」で3度エミー賞助演女優賞を受賞したジュリア・ガーナーが主演ということで、大注目していましたが流石。本当に適役。
セリフが限られた役ながら、視線や押し殺したような表情から心境が伝わってきます…💭
徹底的に酷い目に遭い続けるというよりも(ひどいものもあるけど)、日々のストレスの積み重ねによって確実に心を折られていく様子がとてもリアリティがあります。。
オフィスワークの方は、全く同じではなくても思い当たる経験があるのでは。
今年は「SHE SAID/シー・セッドその名を暴け」が1月に公開。
6/2「ウーマン・トーキング私たちの選択」そして、本作が6/16に公開。
力強く訴えかける作品が続きますね。
監督は、ドキュメンタリー映画「ジョン・ベネ殺害事件の謎」を手がけたキティ・グリーン。今作が長編劇映画デビュー🎞️
なるほど…たしかにドキュメンタリーぽくて、凄くリアル。。
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