「「ozark」のルースの満面の笑顔を見たい。」アシスタント 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)
「ozark」のルースの満面の笑顔を見たい。
見たかったのは、
「ozark」のルースの、
アンナ・デルヴェイの、
ソローキンの、
怒りに満ちていない、
芝居の別パターン、
と、
映画界の描かれ方。
映画界の描かれ方は、
OPシーンで、
早朝に家の前に、
車が停まっている、
玄関から出てくる、
右後部座席のドアを開ける、
荷物を入れる、
ドアを閉める、
反対側のドアから乗り込む、
ドアを閉める、
出発。
ここで全体を推量できる。
冗長性の高さというのは、
良い意味でも、
悪い意味でも、
使用される。
意味のない無駄なシーン、
意味のある無駄なシーン、
意味は無いが味わいのあるシーン、
意味はあるが無味乾燥なシーン、
解釈のしかたはそれぞれ。
意味が無くはない無味乾燥のシーンの連続は、
作品のテーマと、
絵作りが乖離しているように感じる、
が、
姿なき遠くの会長よりも、
デスクを並べる人たちの配慮の無さや気持ちの見えなさは、
より際立った。
ルース、
ではなく、
ジェーン、
ジュリア・ガーナーの
たった1カットの笑顔は良かった。
更なる別パターンを見たい。
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