劇場公開日 2023年9月1日

バカ塗りの娘のレビュー・感想・評価

全27件中、21~27件目を表示

5.0やや聞き取りにくい点はあるが高評価。

2023年9月3日
PCから投稿

今年296本目(合計946本目/今月(2023年9月度)6本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。

 大阪市では1週間遅れ…というか、ご当地枠だったようで、青森・秋田では1週間早く公開されていたようです。

 ここの紹介にもある通り、青森の文化といわれるいわゆる津軽塗を扱いつつ、職業選択の自由(憲法22)や、思想良心の自由(一部、LGBTQに関する案件含む)を扱った内容です。

 映画の趣旨としては、やはりご当地で1週間早く公開されたという事情があるように、ご当地枠という観点ではかなり正確に描かれているように思えます。一方、その「本格さ」が逆に出た部分もあり、青森からどのくらい(地理的に)離れるか…にもよりますが、明確に聞き取れない部分もあったりします(この点、良い点と悪い点がバラバラになるのは仕方がない)。

 ただ、日本の伝統芸能ともいえる分野で、日本に適法に在住している外国人の方や、旅行で一時的にいらっしゃる方など、幅広い方にお勧めできる枠であるのは確かです。

 個々ストーリーとして見ると、津軽塗の話は半分程度で、ほかは職業選択の自由の論点や、いわゆるLGBTQにに関する論点などが入ってきます。ただ、どちらの話をしているのかは明確ですし、ストーリー理解に混乱をきたすことはないと思います。多くの方(外国籍の方も含め。この映画は趣旨的に「海外進出」を果たすのかな…?)に見ていただければ、というところです。

 採点に関しては下記を気にしましたが、4.8以上あるので、七捨八入で5.0切り上げ満点にしています。

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 (減点0.2/一部の表現の聞き取りが難しい)

 この点、どこまで減点幅にするのか、どうしても「ご当地枠」という性質上難しいのは認識していますが、確かに聞き取りづらいのは確かです。

 ギリギリ「青森版」「一般放映版」を作ってほしい、という意見の「ギリギリ点」といったところです(明確に言いたいことがわからない点はあるが、前後関係で補える等あるため。かなりギリギリ)。

 なお、結果的には「やればよかったのに」にはなってしまいますが、代表的な青森弁(というより、東北弁一般?)を把握しているかどうか、だけでもかなり違うようです(後から確認)。
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yukispica

4.5土地柄、仕事柄、人柄の良い映画

2023年9月3日
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鑑賞方法:映画館

私にとって邦画の本年度ベストワンです。全国拡大上映が始まったので是非ご覧になることをおすすめします。
まず土地柄について。津軽が舞台です。多くの人は青森と津軽がごっちゃになっているかと思いますが県の東部、弘前あたりからが津軽です。映画の中では津軽の四季が移っていきます。季節毎の岩木山、雪や桜、ねぷたといったアイコンはもちろんですが、庭の鳥のさえずりや縁側に渡る風といった細部も生き生きと描かれています。冬は厳しいですが人が自然と調和して生きている土地であることが伝わります。
続いて仕事。津軽塗、バカ塗りです。映画が始まって30分ぐらいのところに父娘の作業の手元を延々映し続ける箇所があります。映画の制作者が津軽塗に抱いているリスペクトが伝わって来ます。この映画に出てくる人たちも、別れた妻や家を出ていった息子を含めて皆、津軽塗に敬意と愛着を感じています。だから食えないということでの葛藤も大きいのですが。それだけの価値のある仕事であるということです。
最後に人柄。小林薫や木野花といったベテラン勢が手堅く固めていますが「バカ塗りの娘」ですから堀田真由さん次第の映画であったということでしょう。確かに演技は稚拙で津軽弁一つとっても覚束ないです。でも、主人公美也子の穏やかだけど頑固な性格、迷いと決意、そして行動を見事に表現していたと思います。二時間出っ放しで素をみせないのは難しいです。恐らくこれは彼女の人柄そのものとよくマッチした役柄なのでしょう。
土地柄、仕事柄、人柄が良い、だから実に品の良い筋の通った映画です。制作者の皆様と出演者の皆様に深く敬意を表します。

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あんちゃん

3.5堀田真由ちゃん

2023年9月2日
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鑑賞方法:映画館

いつも役どころはそつの無い優秀な感じが多い真由ちゃんですが、今回は何となく何をやっても上手くいかない役で新鮮でした。彼女の好きな所は垂れ目になる笑顔ですが、途中はそれが全然無かったですが、最後の15分からは良い笑顔が見られて良かったです。

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ごっとん

3.0摩訶不思議

2023年9月2日
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単純

幸せ

家業の津軽塗りに惹かれつつも、本当にやりたいことなのかと葛藤する23歳の娘の話。

文部科学大臣賞を受賞した祖父に、それに追いつこうと必死に努力する寡黙な父親、そして才能はありそうだったのに美容師になった兄という家庭環境の中、スーパーでパートをしつつ父親の手伝いをする主人公…と思ったら、あれ?最初から結構仕事出来てるし充分戦力なんですね。

結構な尺ひたすら仕事をする姿をみせていて、フィクション映画としてはどうなのか?と感じつつも、その部分に非常に興味を引かれて、もっと色々な技法を見せて欲しくなる。

ドラマとしてはまあ、ありがちな自分もわからず本心もなかなか語らない主人公の変化と決意という物語で、そこに兄貴のちょっとマイノリティな設定が加わって、まあ普通に面白かったかな。

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Bacchus

4.0新しい可能性を秘めた、日本の伝統工芸が繋ぐ家族の物語

2023年9月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

自分のやりたいを上手く表に出せない娘と、津軽塗の仕事に意欲を失っている父。祖父や父の仕事を見て本当はずっとやりたかった津軽塗をやりたいと告げた娘。その新しい挑戦を見て、風呂敷を広げ過ぎずにやって行けと娘のやりたい事を後押しし変わって行く父。
坂本長利さん演じたおじいちゃんの「やり続ける事。やり続ける事。やり続ける事。」が染みました。
父と娘、父と息子、バラバラだった家族が津軽塗を通して再生する家族の物語。良い作品を見ました。

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たつのこ

4.5温かい気持ちになる映画

2023年9月1日
スマートフォンから投稿

泣ける

笑える

幸せ

青森の津軽塗職人の父親と娘の物語
良くも悪くも不器用で頑固な職人気質な父親と、父親そっくりの娘、奔放なようで家族と向き合えない兄
津軽塗を家業としているので後継者問題や、LGBTにも触れて、兄の恋人をきっかけに物語が進む展開。
青森の四季の移ろいと共に登場人物たちも成長していく話、人との触れ合いがとても温かみがあって良かった。
何より津軽塗の作品はどれも美しかった。
派手な展開は無いけれど、ゆったりと見れる作品
津軽塗の作業音も聞いてて心地良い。
無駄なBGMが無いのでとても静かにじっくり見れます。

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もちごめ

3.0うるし塗り

2023年9月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

大変なんですね!

美也子ドジですね。

ピアノのうるしスゴいかも!

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完