「映画というより、2023年時点でリバイバル上映しても結構理解は難しい…。」アルバトロス yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画というより、2023年時点でリバイバル上映しても結構理解は難しい…。

2023年6月11日
PCから投稿

今年191本目(合計842本目/今月(2023年6月度)16本目)。

シネマートで放映されていた映画(韓国映画祭り)の一つですが、朝鮮戦争を扱ったものです。韓国映画といえばアクションものにせよ恋愛ものにせよ解釈がわかりやすい映画が好まれますが、本映画はその「朝鮮戦争」を扱ったものであり、史実として朝鮮戦争を扱ったという以上、その朝鮮戦争が終結していないがために、どうしても映画も中途半端な部分はあります。

ただこれは映画側の帰責事由ではなく、おそらく他の方もかかれた、「韓国の方向けの、今、韓国ではこのような問題があります」という趣旨の国力発揚を目的とした趣旨の映画ではなかろうか…とさえ思います(映画自体も結構古い映画です)。いかんせんまだ終わっていない朝鮮戦争であること、また娯楽としての映画としても韓国から見ればあまりこう「積極的に」あれこれあることないこと付け加えてエンターテイメント性を出すような映画にしたくないのは当然のことであり(それこそ、「北の地域」から抗議ないしミサイルが飛んできそう…)、その意味では「かなり特殊な韓国映画」ということは言えます。

ただ、多少の脚色はあるとしても、朝鮮戦争が起きたこと、またそこでの出来事も、あることないこと書けないので、ストーリーについても(古いという事情、また、北朝鮮側の協力を得にくいという事情もあって)完全にはチェックしにくいですが、「概ね」趣旨として史実か、それに準じるタイプの映画ではなかろうか、と思います(換言すれば、朝鮮戦争について、あることないこと描くような「センシティブのなさ」は韓国もしないだろう、ということです)。

採点においては、多少字幕ほかで気になる点はありますが、古い作品でもあり、このような映画を見ることに意味があるので、引いても0.2程度にしかなりませんので、フルスコアにしています(ただ、当時の朝鮮戦争についてかなりの知識がないと理解がはまります)。

yukispica